長年港区に在住した図案家「中山冝一」は、明治17(1884)年、富山県高岡市生まれ。富山県立工芸学校~東京高等工業学校を経て、高島屋に勤務~独立。

 大正末期~昭和初期にかけて、主に宮中の染色品の図案を手がけました。

 

 展示は、彼の生涯を追いつつ、初期の図案、図案帳「国華」そして、宮中の仕事=皇后様のお召し物がありました。

 

 明治の頃は、和服の図案の見本=図案帳の需要で、公募展もあったようです。一般向けのものから、宮中に入ると、皇后様が描かれたものを取り入れた和服の図案なども登場します。

 1つ1つ、季節感溢れる優美な柄は、いくらでも観ていられました。

 皇后様のお召し物はシルクの無地のドレス、自ら描かれたうさぎが裾にあしらわれた和服はとても素敵でした。

 

 彼の図案の塗り絵があって、公募は終わっていましたが、自由に色を塗れるコーナーがあったので、そこで少し塗って、帰宅してから塗り足しました。

 いくらでも塗っていられる、楽しいですね。

 

 展示は10日(明日)まで。

最近は会期末近くに行って、アップまでにまた何日もかかって、終わる間近か、終わってから書くことになってしまい、残念です。

 

 この「港区立郷土歴史館」に入っているカフェ「ベジタブルライフ」もお気に入り。この日は大豆ミートのそぼろが入ったランチを食べてきました。