小学生の時に出会って、何度も再会する結珠(ゆず)と果遠(かのん)。

 偶然か必然か、その両方なのでしょう。彼女たちの関係に色濃く絡むのはそれぞれの母親。

 

 読み進めるのはとてもスムーズでしたが、ずっとなんとなく息苦しい感じが拭えなくて。それは私が主人公の2人よりも、その母親を想ってしまうからでしょう。

 

 一方、登場する男性たちは穏やかな印象の人が多くて、それが救いになりました。

 

 本の帯には「泣き出してしまいました」とありましたが、これは男性の感想でした。私と同年代の女性の感想も、聞いてみたいものです。