☆2023年9月16日(土)ソワレ シアターオーブ

 

 2020年春の初演は、手持ちのチケットが最終日となったという事で1回は観ることが出来ていましたが、今年、待望の再演。

 初演は葵わかな・海宝直人・山本耕史・大澄賢也・堀内敬子という布陣。

 今回は木下晴香・海宝直人・田代万里夫・石川禅・マルシア、というキャストです。海宝さんだけは外せません。

 

 ロマノフ王朝の豪奢なドレスと、ペテルブルクの人たちの対比、記憶喪失と言うことで自分が本当は誰なのか自分でも判っていないアーニャ(木下)、最初は彼女を本物に仕立てることに夢中だったディミトリ(海宝)も、彼女と旅をするうちに、お金なんてどうでも良い感じに変化していく。

 

 ただ一人の生き残り、皇太后様(麻実れい)は威厳と美しさで麻実さんの適役です。

 バックに照射される風景はとても美しく、1幕ラストのパリの俯瞰は見事でした。

 

 そしてバレエシーン。「白鳥の湖」で、センターで踊るのは、渡久地真理子さん。

 このシーン、プロのバレエ団のバレリーナが踊る日本版は、世界一美しいと言われるほど。

 もっと長い時間見ていたかった。

 それにしても海宝さんの歌声は素晴らしい。ソロナンバーのラストの歌い上げに、拍手が鳴りやまない…ショーストップ状態なんて久しぶりに観ました。