少し前に行った展覧会です。

 

 この美術館はもともとルオーの展示室を常設していますが、今回は開館20周年記念拡大バージョンで、他の美術館からも沢山出品されて見応えのあるものでした。

 

 モローに見いだされた10代の頃の作品は繊細。そこから画風は変化していき、彼独特の太い輪郭線や厚く塗られた絵の具の質感、美しい色のハーモニーへ。

 

 1871年~1958年、ルオーは2つの大戦を生きた画家ですが、セザンヌや印象派の筆触分割などにも影響を受けた時期があったことは、初めて知りました。

 

 日本人の感性に合っているのか、他にもルオーのコレクションを保有している美術館がいくつかあります。

 若干重い画風ながら、色彩の鮮やかな部分が際立つ、奥の深い世界を感じる作品たちは、今後も見るもを惹きつけることでしょう。