やっぱり気になる…「本屋大賞1位」という文字。
戦争を扱うものは苦手だけど、読んでみることにしました。
そして最初は血生臭い描写に中断することが多くて、なかなか読み進まなかったのですが、途中からは一気に進みました。
狙撃兵として精鋭部隊の訓練を受ける若い女性たちは、それぞれにバックグラウンドがあって、多くは主人公セラフィマのように、独軍に家族を殺された者たちでした。
殺し合い、尽きることの無い怨恨。
殺戮を使命とする兵士たちが達する狂気=何名殺したかなど、重い内容でしたが、エピローグとして語られた「戦後の彼女たち」に、少し救われました。
旧ソ連を扱った文中には、やはり「ウクライナ」が登場し、現在も続く戦争にいつまでも変われないロシアという国の闇の深さを感じていました。