平田郷陽、野口光彦を中心にという副題がついています。

 

 大好きな平田郷陽、メインビジュアルの母子の人形も、優しい優しい表情です。

 「夢」と題した眠っている子どもの人形がとてもリアルで、ふっくらした手足の質感や感触まで蘇りました。

 

 御所人形を近代に生かした野口光彦。こちらも丸々とした元気な子供達の人形をつくっていました。

 

 図録を買い求め読んでみると、平田郷陽が遺したノートがあり、人体のサイズが年齢を細かく区切って記載されていました。

 

 元々生きている人間を模した「生人形(いきにんぎょう)」の職人だったため、女優さんの顔を採寸したこともあったのですが、子どもに関しては、自身の息子を生後間もない頃から頻繁に測って、人形のサイズの参考にしていたことがわかります。

 

 やさしい色調の子どもの絵を残した“いわさきちひろ”も、生後数ヶ月ごとを描き分けたと言いますが、平田郷陽も同じように、作り分けることができたようです。

 

 道理でリアルなはず…しかし、ただ寸法、割合だけ合わせても、決してあの美しさは出せない、作り手の技量と愛情がなければ。

 眺めているだけで幸せになれました。

 

 そして。

 岩槻といえば「ヨロ研カフェ」、こちらにも立ち寄って美味しいサラダを食べてきました。

 ヨロ研=ヨーロッパ野菜研究会。

 これは「エビとアボカドのパワーサラダ」です。