辰野金吾没後100年特別展。”辰野シリーズ”2館目。

 「日本近代建築のパイオニア」という副題がついています。

 

 日銀の設計者で東京駅も設計、まさに、パイオニア。

 「貨幣博物館」は日銀本館の向かいにあります。

 この日銀本館は赤煉瓦ではなく、石張り。彼は後に「赤煉瓦と白い石の華やかな雰囲気の建物(辰野式)」も建てていますが、明治中期の日本には、華やかなものはまだ早いと、こうした重厚なものを選んだようです。

 

 辰野金吾は1854年、唐津の下級武士の家に生まれ、明治維新を迎え、高橋是清の知遇を得て一緒に上京し、出来たばかりの工部大学校に学ぶ。

 

 入学時の成績はあまりよくなかったらしいのですが、卒業時には主席。大変な努力家だったそうです。

 

 ここでは各地の銀行建築が紹介されていましたが、現存するものが思ったよりはあるようで、機会があったら観に行きたいなあ、と思います。

 ※写真が小さくて見にくいのですが、★が現存。

 東京(本店)、京都、小樽、大阪、松江、岡山、広島(一部辰野没後に長野宇平治によるものを含む)。