生誕140年・美術館開館5周年記念の展示「彫刻家への道」。

 

 彼は中村屋に集う芸術家たちの代表的人物でした。最初は画家を目指しましたが、パリのサロンで出会ったロダンの「考える人」に感銘を受け、彫刻家を志しました。

 

 今回の展示は。最初の部屋に彫刻の作品がずらりと並び、壮観。

 荻原守衛の代表作「女」「文覚」「デスペア」「戸張孤雁像」等。また、パリ時代を扱ったコーナーには、ロダンも5作品…優美。

 

 彼のデッサンと、柳敬助のものが並んで展示されているのも、個々の特徴がわかってよかった。

 

 ちなみに、彼のもう1つの名前「碌山」は、夏目漱石の小説「二百十日」の登場人物が気に入って、友人と「碌さん」「圭さん」と呼び合ううちに「碌山」となったということです。

 

 新宿紀国屋書店の向い、中村屋ビルの3階にある小さな美術館ですが、見終えて時間が合えば、地下にあるカフェでエッグタルトを食べるのが楽しみです。