サトウハチローと言えば「おかあさん」を題材にした詩を一時期よく見かけました。絵皿とかコップとかそんなものにもかかれていた記憶…幼い頃です。

 

 諳んじてしまった「母という字の やさしさ、むつかしさ なつかしさ」…そんなポピュラーなサトウハチロー氏の壮絶な生き方を知って驚きましたが、詩と生き方はリンクしなくていいようです。

 

 非凡な生き方から生まれる芸術、昔はそんな方が多かったのでしょうか。太宰治とか。

 

 「血脈」を読んでいて、佐藤愛子氏をモデルにした「愛子」というTVドラマも思い浮かびました。

 今は朝ドラというえばNHKしかありませんが、かつてはTBS系で「ポーラテレビ小説」という枠もあって、母はこちらを主に観ていました。

 

 小学生だった頃、夏休みなどには観ていたせいで、この「愛子」もぼんやりとは覚えています。

 こちらの連ドラからも、たくさんの女優さんがデビューしました。

 木内みどり・丘みつ子・萩尾みどり・樋口可南子・五十嵐めぐみ・かとうかずこ・賀来千香子・藤真利子…このあたりまでは記憶がありますが、それほどは観てはいませんでした。(この枠は1986年に終了しています。)

 

 朝とお昼、時計代わりのようなこのTV小説も、ほとんどの主婦が在宅だった昭和後期の特徴だったのかもしれません。

 

 私の母は専業主婦でした。結婚以来パートすらしたことがないまま。

 再就職試験に落ち続け、その度涙を流した私とは時代が違う…でもお互いを尊重することが根本なので、母の話を興味深く聴いています。

 

※先日訪ねた母の家で撮った写真…大喜びだった「おみくじ」です。