昨年、重要文化財に指定された「遠山記念館」。その邸宅に隣接する美術館での展示が「琳派」とお雛様。

 

 チラシの享保雛のほか、今のお雛様に近い古今雛(下の写真)、御所人形。見事な芥子雛=とても小さな人形ですが、精巧な作りです。

 

 そして尾形光琳の掛け軸、酒井抱一や鈴木其一の屏風。

 尾形光琳の燕子花をデザインした着物(遠山家令嬢のもの=昭和初期)、乾山を模した「眞葛焼」=香山もありました。

 

 美術館の後は邸宅のお雛様。

 部屋の幅いっぱいの雛段には、御殿飾り(寝殿造)のものと、金屏風のもの、両方があり、お道具も衣装人形も、たくさんあって、ずっと眺めていたかった。

 

 ふと外を見ると、きれいに磨かれたガラス越しに庭が見えました。

 ここを建てた昭和初期、国産にこのような歪みのないガラスはなく、アメリカから輸入したものということです。

 

 今日はいいお天気で、気持ちよかった。

 ここのお雛様は日本橋の「永徳斎」作のものです。