金太郎通信



 今回は「栃木・群馬・埼玉編」。

90分では到底時間が足りない…。でも、詰め込まれたお話は、

とっても楽しかった。


 国宝、重文の数は圧倒的に栃木が多い…

それは「日光」があるから。説明はまず、国宝からスタート。


 栃木県の至宝、日光の「陽明門」。この充実した装飾は、

“日暮門(ひぐらしもん)”という別名があるくらい。

それは1日観ていても飽きないから…なるほど。

「東西回廊」「東西透塀」「唐門」そして、

今年指定された「ばんな寺」。

 埼玉の国宝は「歓喜院聖天堂」。

鮮やかな色彩の掘りものは見事。


 重文は「とちぎ明治の森記念館」(旧青木家那須別邸)から。

屋敷に向かう長い並木道が印象的な、個性的な住宅。

 群馬「富岡製糸場」(写真)は9月に行ったばかりなので

記憶が鮮やかです。

都内から埼玉に移築した「誠之堂」(田辺淳吉)。

煉瓦造りを大ぶりに切断し、組み立てるという方法です。


 登録文化財などは「日光金谷ホテル」「桐生明治館」

「群馬県庁昭和庁舎」(佐藤功一)

「群馬音楽堂」(A・レーモンド)

 近代建築では「埼玉県立博物館(前川國男)」

「埼玉県立近代美術館(黒川紀章)。


 駆け足で巡った北関東の建物たち。もっともっと、

米山勇先生のお話が聴きたかった。


初参加の「えどはくカルチャー」

(=江戸東京博物館ホールでの講義)でしたが、

これからもいろいろチェックしていきたいと思います。