「午前10時の映画祭」はちょっと久しぶりですが、

あの有名な主題歌の作品と

楽しみに観に行ってきました。


 監督はヘンリー・キング、

音楽はアルフレッド・ニューマン、1955年封切り。


主演はジェニファー・ジョーンズとウィリアム・ホールデン。

典型的な美男美女です。物語の舞台は上海。


新聞記者のマーク(ホールデン)はあるパーティーで

美しい女医、ハン・スーイン(ジョーンズ)と出会う…。

彼女が気になって食事に誘うマーク、未亡人の彼女は戸惑い、

拒絶するようにも見えますが、だんだん彼女も恋に落ちていく。


 マークには妻がシンガポールに居り、

離婚を承諾してくれない。

スーインと結婚出来ないと知って落胆する間もなく、

マークは朝鮮戦争が勃発した

北緯38度線へ向かうことになる。


 彼の安全を祈りながら手紙をひたすら待つ日々。

しかし新聞が伝えた悲報に、思い出の丘に駆け上がり…

一瞬彼の幻がよぎったような?


 丘から見下ろす上海の街の俯瞰に、

あの美しいメロディーがかぶさって、映画は幕を閉じました。


 ん~…名作なのでしょう。封切られた当時は大ヒットしたようです。

しかし何なのでしょう、この「ん~」という感じは…。


 先日の「麗しのサブリナ」にも通じるのですが、

あっさりしすぎというか、全体的に、

お話はすんなりと運んでいました。


 これを見た翌日も50年代の映画を見ようと

思っていましたが、結局、見送ってしまいました。


私が映画に求めるのは

“美男美女のお伽噺”ではないようです。