金太郎通信


 確か、学生時代に来たことがある気がしますが…

本当に久しぶりに行ってきました。


 国会議事堂に似たどっしりとした雰囲気ですが、

中央は丸いドームなので柔らかい印象です。

完成は1926年。設計は小林正紹氏の公募作を

明治神宮造営局が修正、施工。

昨年、重要文化財に指定されました。


 そして展示されているのは80点の絵画。

明治天皇生誕から明治が終わる頃までの出来事を

順に展示してありました。

 80点の絵画は、錚々たる作家たちによって描かれていました。

展示順に川崎小虎、岡田三郎助、松岡映丘、

山口蓬春、前田青邨、堂本印象、結城素明、

鏑木清方、満谷国四郎、和田英作、山下新太郎、

南薫造、石井柏亭、川村清雄、鹿子木孟郎、

中村不折、藤島武二などなど、

私が個人的に聞いたことがある(他の展示でも観たことがある…多分)と

思う方々だけで、こんなにたくさん。


 私が気になったのは、絵の寄贈者でした。80点の内訳が、

貴族37、企業12、役所10、自治体10、団体8、その他2というもの。

(私が大雑把に分けただけなので、かなり曖昧です)

 貴族とは「江戸城開場談判」を寄贈したのが

侯爵西郷吉之助、伯爵勝精、とか。

ちゃんと子孫が2人で寄贈していたのでした。


 企業は多くが日本勧業・三菱・台湾などの銀行と、

大阪商船、日本郵船、南満州鉄道等。


 自治体は京都市、東京市、大阪市、横浜市、それに朝鮮各道など。


 勝手に役所と括ったのが、鉄道省、北海道庁、貴族院、陸軍省、海軍省などと

朝鮮総督府、関東庁。

 団体は、日本赤十字社、華族会館、日本医師会など。

 寄贈者と関係が深い題材が描かれていて、“画家ごとの作風の違い”も、

“描かれている歴史上の人物”も、1つ1つ丁寧に観てきました。

 美術品であり、歴史資料でもあった、見応え充分の絵画館でした。


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