副題に「夢の起源」。ルドンといえば、
“優しい色彩の花”が大好きですが、
昨年「三菱一号館美術館」で観た時、実は色彩は晩年だけで
ずっと黒い絵(版画)を制作していたと知って、驚きました。
今回はその記憶を持ったままだったので、
世間の科学への関心をそのまま絵にしたような
“架空の深海の動物”にも、納得。
あの、ゲゲゲの鬼太郎の“目玉親父”の元になったような
大きな目玉が描かれた「気球」。
そしてチラシにもなっている
チェシャ猫みたいな「蜘蛛」…みんなモノクロです。
今回出色だったのは、天才少年の呼び名が高かった
ルドンの弟エルネストが作曲した「ピアノ曲」。
展示されているクリアな楽譜を観て、
思わず指が動いてしまい…。
旋律は練習曲のような素朴な印象でしたが、
軽やかに弾いたら、なかなか楽しそうな曲でした。
ルドンが描く女性の横顔はみんな静かな、
彫りが深くない優しげな雰囲気。
色彩が柔らかく、輪郭もおぼろげです。
絶筆となった「聖母」(1916)には、胸がいっぱいになって…。
この展覧会の中で一番好きな絵でした。
そしてこの美術館にくると、ゴッホの「ひまわり」も必ず観られて
「また来たよ。」と親しげに語りかけてしまいます。
同じく常設の「東郷青児」「グランマ・モーゼス」も
いつも楽しく眺めています。
しかし、ついこの間見て来たと思っていたのに、
いつの間に終わっていたのだろう…。
最近レポが全く追いつきません。
ぞんざいな文章でごめんなさい。
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