金太郎通信


 早朝8時からの上映があると知り、急遽観に行ってきました。

以前から観たかった“古い日本映画”が断片的であっても

スクリーンで観られるのは、本当に嬉しかった。


 お話は、病気の母親をリヤカーに乗せて

峠を越えて疎開させる…というもの。

木下惠介は、軍国主義の映画のはずが、

出征した息子を延々と追う母親を描き、

次回作を打ち切られてしまう…。


 

ようやく疎開先に到着したとき、母の頬に泥が飛んでいるのを

息子が手拭で拭きとり、そっと髪を整えるシーンが

あまりに美しくて、ここで既に涙ぽろぽろ。


 一緒に峠を越えた便利屋(濱田岳)が

「カレーライスが食いてえ~!」としみじみ言ったことが、

あとで号泣してしまう原因にもなったりして…。


惠介役は、物静かな青年を演じたら

右に出る者はいないと思う、加瀬亮。

母親は、田中裕子。兄はユースケサンタマリア、

みなさん好演でした。


 監督・脚本は“クレヨンしんちゃん”

「嵐を呼ぶモーレツ!大人帝国の逆襲」

「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の、原恵一。


 2つとも、過去最大と言うくらいに泣いた、大好きな作品。


 それで、この作品を観に行ったという事も、大いにあり、

しみじみとした佳作に仕上がっていたと思います。


 木下恵介監督の作品「二十四の瞳」「野菊の如き君なりき」

「楢山節考」「喜びも悲しみも幾歳月」

「カルメン故郷に帰る」「お嬢さん乾杯」(順不同)…


 ラスト近くは映画の断片で、若き日の原節子、

高峰秀子、坂東妻三郎らも観られて、

大満足でした。


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