米韓FTAの悲哀ー明日は我が身ー | ポン吉のブログー反TPP宣言ー

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安倍総理がTPPの交渉参加を表明した事を受けて、TPP断固反対の立場でブログを書いていきたいと思います。たまに新自由主義批判やチャンネル桜批判もします。

対米FTAでゆがむ韓国医療 企業が政府決定覆す

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=21795

韓国で、米国との自由貿易協定(FTA)で新設した制度を使い、企業が米国製医療器具の値上げを韓国政府に認めさせる初の事案が論議を呼んでいる。政府は引き上げをいったん拒否したが、米韓FTAで設置した第三者機関が要請すると、承認する方針に転じた。保健医療団体連合は、同機関が医療品・医療機器メーカーの影響を受けやすく、「米韓FTAが国民負担を増加させることが明らかになった」と批判。FTAとの関連を含め経緯を明らかにするよう政府に求めている。

・器具値上げ拒否→承認 TPPで日本にも懸念

米国は日本にも、医薬品や医療機器の価格を適正に評価するよう再三、求めてきており、環太平洋連携協定(TPP)をめぐって日本でも薬価の高騰・高止まりにつながるのではないかとの懸念が強まりそうだ。 

韓国では医薬品や医療機器・器具の価格は、政府機関の健康保健審査評価院(健審院)が決定する。しかし米韓FTAでは、健審院が決めた価格が適正かどうかを検討する第三者の独立検討機構を新設した。その結果、政府が決めた価格に異議のある企業は同機構に訴え、必要に応じて同機構が健審院に見直しを要請できる仕組みが出来上がった。 

同機構には、規模の大きい病院や薬局の医師、薬剤師で構成する医師協会、薬剤師協会などが加わっており、メーカー側の影響を受けやすい組織とみられる。 

問題になったのは、関節を接合する米国製の資材だ。輸入業者が昨年、価格引き上げを申請。「他の資材に比べ優秀だ」というのが理由だ。健審院は「類似の資材に比べ優秀との根拠が不足」として拒否した。 

同社は今年1月、同機構に異議を申し立てた。同機構は4月、「価格引き上げは妥当」と判断し健審院に改善を求めた。理由が「他に比べて優秀」だからではなく、「輸入原価を反映させる」ことなどに変わっていた。要請後の6月11日、健審院は10%を上限に引き上げを容認した。

小規模な病院や薬局を経営する医師、薬剤師らでつくる保健医療団体連合の邊慧珍企画局長は「引き上げの根拠が変わるなど、政府機関の決定が明らかに米韓FTAによってゆがめられた」と指摘。「米韓FTAは、米国の多国籍製薬・医療機器企業に利益をもたらし、国民には負担を強いるものだ」と批判する。

現地の報道によると政府は「今回の価格引き上げは、機構の判断を受け入れたわけではない」と説明。米韓FTAと引き上げの関係などを問う同連合の質問に7月中に答えを示す見通しだ。

日本でも、医薬品や一部の医療機器・器具の価格は政府が決める。日本医師会は、米国が日本に「革新的医薬品・医療機器に対する適切な評価」などを繰り返し要求してきたことを念頭に、薬価の決定過程に干渉してきたとして、TPPで価格が高止まりすることに懸念を表明している。




韓国では米韓FTAの効力がいよいよ発揮され始めたようですね。企業が国家を縛るというまるでSF映画のような話が現実化しています。



私はロボコップと言う映画を思い出しましたよ。あれは企業が強大な力を持って、さらには警察も民営化されています。貧富の差が極限まで拡がった、まさに新自由主義的世界です。あんな恐ろしい世の中になってしまうんでしょうか?



企業って当たり前ですが、民主主義で選ばれてません。政府は民主主義で選ばれてます。どっちが正統性がありますか?勿論、民主主義でも間違う事はあります。でも、民主主義の良いところは間違いを直せる事だと思います。人間は誰でも間違います。その前提に民主主義があるのです。



一方、TPPや米韓FTAは一度決めた事をセメントで固めて後戻りを許さないシステムです。自分達エリートは絶対に間違わないという立場に立っているのです。



ところで、水や食料、医療品といった命を支える物資は政府の規制(コントロール)が無くなると単純に高騰すると思うのですが、どうなんでしょう?だって手に入らないと死にますから。





●今日の一枚
Sly&The Family Stone「暴動」
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スライを嫌いな人はいないでしょう。名盤中の名盤です。しかし、このタイトル、「暴動」のように日本でも毎日暴動に明け暮れるような日が来るのも近いのですかね...




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