こんにちは。
前回の記事の中で予告した通り、去年読書ベスト5をお知らせしますね。
わたし、昔はけっこう読書家だったのです。
でもいつの頃からか…スマホを持った時くらいからかな?
読書量は激減してしまいました。
仕事で疲れて
休息のつもりでゲームしてブログ読んで
そんな風にしてたらあっという間に寝る時間になって、本を読むのが億劫になっていました。
でも去年の秋くらいからまた本がもりもり読めるようになったんですよね〜。
仕事を辞めて時間があるところに
抗がん剤の副作用も抜けてきて
なんか本でも読みたいな〜、と思えたんです。
人にも薬の種類にもよるのだとは思いますが、
わたしの場合は抗がん剤が抜けるまでは
ほんとに集中力がなくなっていて
読書も、勉強も、映画を観ることも、
すべて苦痛でできなかったのです。
ようやく戻ってきた読書欲!
再読が多かったので、去年初めて読んだ本はそれほどなかったけれど、久しぶりにランキングなどつけてみました。
冊数が少ないのでベスト10ではなくベスト5で。
では発表です‼️
5 秘密の花園/バーネット
えー、読んだことなかったの?と言われそうですが…
はい、初めて読みました。
なんか主人公がわがままなお嬢様っていうところが気がそそられなかったのですよ。
でも恩田陸さんが好きだと言ってたのでずっと気になってはいたのです。
やっと読めました!
おもしろかったです!
わたしにはいくつか心惹かれるキーワードがありまして、
それは「庭」(特に「裏庭」と言われると弱い)「森」「貴族の優雅な生活」「ていねいな暮らし」と「本」なのです。(他にもあるかも?)
この秘密の花園はいくつも当てはまってますね。
恩田陸さんが好きな本ってなんかロマンがあってわくわくさせられるものが多い気がします。
好きな作家のお気に入りの本を読むのって楽しいものです。
次は小野不由美さんが好きだという「小公子」が読みたいのですが
(これは子どもの頃に読みました。とても面白かった記憶あり)
わたしの住んでいる街の図書館には短〜い子ども向けのものしかなくて、
わたしは川端康成訳のを読みたいので、そのうちリクエストしてみようと思います。
4 フルーツパトロール/伊藤まさこ
果物好きのわたしにはたまらなかった本です。
いつか本に載ってたお店にパフェを食べに行きたいなあ。
果物ってなんておいしくて見た目もかわいいんだでしょうね…


うっとり
伊藤まさこさんってほんとに「あ〜、そこかぁ!」っていう魅力ポイントを突いてきますよね。
あとね、この本に載ってたわけではないのですが、いつかどこかの千疋屋さんでやってる「世界のフルーツ食べ放題」に行ってみたいのです。
果物万歳‼️
3 吹上奇譚 –どんぶり–/吉本ばなな
2位でも良かったかなー。
わたしはこの架空の吹上町がとても好きです。
ばななさんが「どくだみとふしばな」で書かれていた通り、どうしてもかわいさが出てしまう登場人物たちが好きだし、
かわいさとおもしろさの中に散りばめられている生きる姿勢には背筋が伸びます。
お気に入りの宝箱に入っているちょっとした、でも大切な秘密、みたいな感じ。
そしてうれしいことにこのシリーズは続いていくのです。たぶん18年待ったりしなくても(←
次のお話が読めるはず。楽しみは続くなあ。
2 図書館の魔女/高田大介
滑り込み!
年末に読みました。
この本は、ジュンク堂の書店員さんが十二国記愛を語る小冊子の中で
「十二国が好きならこれもどうぞ」的におすすめされていたものなのです。
いくつもファンタジー系のシリーズものが上がっていたのですが、わたしは「図書館」というものにとても弱いのでこれを選びました。
同じく勧められていた守り人シリーズは読んでいたし。
わたしは頭が悪いのか、政治的な策謀とか、だましあいとか、読んでいても全然理解できないのです…。
だからこの本も半分くらいはよくわからなかったのですが(ひどい)、物語の雰囲気とキャラクターの魅力に最初のページから引き込まれて、とてもおもしろく読めました。
読み終わってからすぐに再読したような吸引力にあふれた物語!
しかも図書館で借りて読んだのに、文庫で買いました!
「吹上奇譚」と順位はとても迷いましたが、この作家を読むのは初めてでとてもインパクトがあったし、読むたびに味わいが増していくような深みを高く評価して2位にしましたー。
これもシリーズは続くようなので楽しみです。
1 白銀の墟 玄の月/小野不由美
去年の1位はやっぱりこれですね‼️
と言っても、最初に読み終えた時は、おもしろいことはおもしろいに間違いはないけれど、あまりに辛くて「こんな話なら読みたくなかった…
」とまで思ったのです。
が、
中毒のようにこの世界から抜けられず、
既刊をなんども読み返し、
謎が気になりすぎて意を決して精読の再読をし、ひとつひとつのエピソードがじわじわ染みて染みて、
「図書館の魔女」を読むまでは毎日泰騏のことで頭がいっぱい!(←ヒマ人)だったのです。
こんな心が囚われる物語はめったにないので、ベスト1になったのでした。
今でもまだ既刊をぽつぽつ読み返し、Twitterの#十二国記を追っています(考察とか2次創作とかが大変熱くておもしろいのです)。
今年発売予定の短編集を読むまで続くかも。
中毒性がありすぎる〜。
発売日とか、12月12日の十二国記の日とか、ほんと祭りで楽しかったなあ。
発売日の夜中の12時に開店する本屋さんがあったりとか、大きなポスターとか、新聞の全面広告とか、こんな騒ぎになるのは村上春樹さんの新刊発売くらいでしょうかね。
今年発売予定の短編集もとてもとても楽しみ〜‼️
特別枠 プリミ恥部 あいのことば/白井剛史
この本はサイン本ですし、内容がどうとかより本の存在自体に力をもらってる感じで順位をつけ難かったので特別枠にしました。
お守りみたいな感じです。
ああ、宇宙マッサージのすごかったこと。
また受けたいです。
再読物も佐藤さとるさんのコロボックルシリーズとか、エンデのはてしない物語とか、とにかく物語をたくさん読みました。
本の中の物語を生きることで得られるもの、癒されるものってあるんですよね。
そういう力のある物語に出会うことが人生の大きな喜びです。
本を開く前に
「この中にはどんな世界が広がっているんだろう」とわくわくする瞬間がとても好き。
今年はそんな本にたくさん巡り会えるといいな。





