「ビンスエ」という言葉をご存知でしょうか

妖怪ビンスエ

丑三つ時、営業を終えた酒場の勝手口に現れ、積み上げられたビールケースから空き瓶を取り出し
おもむろに注ぎ口に息を吹きかけ「ぼーう、ぼーう」と音を出して嬉しそうにニタニタ笑う、という人畜無害な妖怪
しかしうっかりビンスエと出会ってしまうと、瓶を差し出されて無理やりぼうぼう吹かされる上に朝まで一緒に遊ばされる…

初めて「ビンスエ」という言葉を目にしたとき、私の頭に浮かんだのはこのような(私が勝手に作った)妖怪だった

ビンスエというのはビンテージのスウェットとのことで、古着屋さんが使っていて初めて知った
どのジャンルでも、当たり前のように使っている専門用語が外の人間からしたら妖怪みたいな奇っ怪なコトバだったりする

もしこれから自分が「ビンスエ」という言葉を使うようになっても、最初に感じた恥じらいと妖怪ビンスエを忘れないようにしようと思う

柏のc'monで買ったお気に入りの「ビンスエ」
よく見るとギリシャ語が書かれている

古着のスウェットと来ると、自然とコテコテのアメカジにしたくなる
目指すはハマダー=  浜田雅功をお手本にしたファッション
ちなみにハマダーに対して松ちゃんのファッションは「ヒトシー」(発音はアムラー/シノラーと同じ)だと昔松ちゃんがダウンタウンDXで言っていた
Championの普通のパーカ
チャンピオンのリバースウィーブ、お店で見かけるとカッコいいなぁと思うけど、ゼロがひとつ多くてとてもじゃないけど買えない
これからも値上がりが続くのかな
20年前の私に「今のうちに買え!!」と助言ができたら良いのに
肉厚のスウェットって洗濯が大変ですよね?
水を吸ったメンズのスウェットってちょっとした生き物ぐらいに重いよ…
タフナットのジーパン

こいつは名前の通り丈夫で、チャリで坂道を下っているときに派手に転倒して(マンホールの上の濡れ落ち葉で滑った)
アスファルトを大根おろしが如くスライディングしても穴が開かなかった
Tシャツは破けて手のひらを擦りむいて顔を4針縫ったけど、脚は打ち身だけで済んだ

あのとき短パンを穿いてたら、きっととんでもないことになっていた
昔のアメリカの炭鉱夫がデニムを着ていたというのも納得する
衣服は身体を守るものでもある、と当たり前のことを思い知った出来事だった
あと自転車が壊れなかったのにも感動した
ビンスエもいいけど、新スエもね
最近買った去年の型落ちの無印のスウェット、お札いらずのお買い得だったけど大活躍しそうな予感

新スエも40年経てば立派なビンテージ
今の新品がちゃんとビンテージに育つかどうか
良いもの選んで買って長生きして見届けなくちゃ
裏起毛がキモちE
名前書こうかな…

秋から冬になる季節、重ね着をするようになると思い出すのが真心ブラザーズの「JUMP」の「冬がだんだん好きになる/服の重ね着楽しいよ」という歌詞

10代の頃、友達と東海大の学園祭で真心のライブを観に行ったことがあって、その時JUMPもやっていた
ちょうど秋と冬の間の季節だったからなんかすごくピッタリだった

倉持陽一の歌詞って大人になるとより一層しみてくる
「よく寝て、よく食べ出かけよう」
買ったなぁ、エンドレスサマーヌードの初回限定暗闇で光るシングル…