古着巡業九州場所
博多天神に一泊してきました(巡業と言っても古着を見て回るだけですが)
こんなどえらい量の古着に囲まれて自分のお気に入りをじっくり探すことができたらどんなに楽しいだろう
西海岸に行ければそれだけで満足、それが分かっていたから今回の博多行きは妙な安心感があった
調べてみると博多の古着屋は大名、警固、今泉に集中していて天神には西海岸が2店舗
天神に宿を取り、古着三昧を決め込もうという計画
期待と不安を胸にいざ福岡空港にランドオーン！！
さあ、また古着屋探しが始まるんだ…！
期待と不安を胸に飛行機の窓から外を眺める
ん…？
西海岸の強烈な存在感に早速圧倒される
飛行機を降りてすぐ西海岸に行こうか迷ったものの、時間がかかりそうな予感がしたので明日の帰りのフライト前のお楽しみにした(出オチになるのも怖かった)
とりあえず荷物を置くためにホテルに向かう
地下鉄空港線で天神まで12分
神戸空港も近いと思ったけど、こんな便利な空港があることに驚いた
ホテルに荷物を置き、着いたらすぐ食べようと決めていた天神のパンケーキ屋さんへ急ぐ
が、ホテルを出て3分ぐらいで不意に西海岸大名店を発見
我慢できずにちょっと覗いてみる
魅力的な価格設定、豊富な商品量、ジャンルの多彩さ、程良いジャンク感
一気に魅せられて気がつくとガッツリ店中見まくってしまった
楽しくて楽しくて 震える…
西海岸からまた3分ぐらい歩いてパンケーキ屋さんに到着、あっという間に目的地に着いてしまう
他の街と縮尺が違う感じがする
博多はコンパクトな街、という博多大吉の言葉が甦る
先に出てきたカフェラテを一口飲んで「ウマッ！！！」
と叫びそうになる (いだてんの徳井義実ではない)
今まで飲んだ中でダントツに美味しい
パンケーキ…でかい…
軽くおやつの域をはみ出しているが責任を持って全部食べる
半端な時間に満腹になってしまった
普通の人の胃袋が武道館だとすると私はリキッドルームぐらいのキャパしかない
もつ鍋、ラーメン、屋台料理、気になるレストラン
博多で食べるものリストが頭の中をぐるぐる回る
夜までにお腹が空くのか不安でいっぱいになる
パンケーキ屋さんを出たのが15時過ぎ、ここから古着屋が閉まり始める20時まで5時間一本勝負
パンケーキ屋さんを出て最初に入ったお店のお兄さん(青木崇高似)と話していて
博多が初めてで、古着屋さんを見にきたと言ったら
「道分かりますか？お店の名前言ってくれたら地図書きますよ」
と言ってくれた
他の古着屋さんの名前を言うのが憚られたので遠慮しようと思ったけど
「遠慮しないで言ってください」
と促されて、おずおずと近くにありそうなお店の名前を一軒言うと
「他には？」
と更につっこんでくれる
親切に甘えてあと二軒、名前を伝えるとササっと地図を書いて持たせてくれた
積極的な親切にビックリしながら滅茶苦茶嬉しかった
地域のお店同士の関係が良好なのも伝わってきた
push me harderさん、本当にありがとうございました
くるぶしをペロペロ舐めてくるカウンターの横に居た黒い小さな犬が可愛かったな
結局何も買わなくてすみませんでした…
もらった地図に助けられながら大名の路地を歩くと次から次へ、古着屋さんが出現する
古着のわんこそばやぁ〜〜〜！！！
素敵な古着屋さんが群雄割拠、凌ぎを削っている
途中入ったある古着屋さんでそのお店の姉妹店が近くにあるというので場所を聞こうと思ったら、店員のお姉さんがわざわざお店を出て姉妹店まで案内してくれた
立て続けにこんなに親切にされたのは偶然なのか？
結局何も買わなくてすみませんでした…
ペンドルトンのチェックのポンチョ、可愛かったです
大名から国体道路を渡って警固へ
ヤシの実成ったりしないのかな、歩行者に落ちてきたりないかな、大丈夫かな…
途中、両足がつってきたのでローソンであったかいお茶を買ってひと休み
うん、警固のお店も全部イイ
すごいな博多
パンケーキのの残りがまだ胃の中にある
腹ごなしを兼ねて初日最後、テレビでよく見る川沿いの煌びやかなエリアに行ってみたい！
と思いつきで歩き出したら、ビックリするぐらい方向が分からなくて歩けば歩くほど暗い、怪しげな道に分け入ってしまった
小一時間ウロウロ歩き回って辿り着いたのは、小さな川に小さな橋がかかる地味な場所だった
真っ暗な川面を眺めながら
ちがうちがう、そうじゃ、そうじゃない、と頭の中で鈴木雅之の歌がループした
(多分地下鉄に乗って中洲駅で下りる、が正解だったと思う)
迷子で体力を消耗したせいでやっとお腹が空いた
さっき今泉で見かけた、一人もつ鍋できるお店に行こうと最後の力を振り絞って元居た場所へ戻ったのが9時前
ニンニク、ネギ、ニラ、唐辛子
スパイスに過剰反応する体質なので汗だくになりながらひたすら食べる
〆はうどん
ホカホカになって酔っ払いみたいに赤い顔でニンニクとネギの匂いをむはぁ、と吐きながら歩いてホテルに帰る
夜の天神は平日なのに賑やかだった
寝る前になってようやく、自分が一度も屋台を目にしなかったことに気がつく
パンケーキ屋を出たあたりから頭から屋台のことがスッポリ抜けていた
探してなかったんだから見つからなくて当然だよな、と納得しつつ
探してないのに見つかる西海岸をちょっと愛おしく思った
二日目へ続く