寄り添う思い | ponchan190718のブログ

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眠り続ける相方と猫とがん闘病中の私の気ままなおひとりさま暮らし

7月18日に三浦春馬さんが亡くなった。

 

特別に大ファンというわけではないけれど、

せかほしは私のお気に入りの番組でずっと見ていたし、

もっと若いころのドラマの印象からも

稀有な才能をもった、でもどこかはかなげな影のある方だなという

印象を持っていた。

 

キンキーブーツはオリジナルの映画をずっと先に見ていて

David Bowieの"Pretiest Star" にあわせて赤い靴を履いた

小さなローラが躍る場面から惹きこまれたものだ。

その後、ブロードウェイでど派手にショーアップされたキンキーブーツは

実はあまり好きではなかったけれど、三浦さんのローラは

どこかふと哀愁が感じられてまた一生懸命な生き方が

伝わってくる素晴らしい舞台だったと思う。

 

7月18日は1年前に夫が自死をはかった日だ。

しかし、夫は何とか命だけはとりとめ、ただ、ずっと意識が

回復することなく眠り続けている。

目を開けることなく、呼びかけに答える事もなく。

 

ずっと長い間、うつ病やアルコール障害で病院に通ったり、良くなったりの繰り返し。

何が原因か、本人もいつもそばにいた私もわかっていた。

未来を見据えて仕事もきちんとできていて、何も不安のなかった日々。

突然の日の出来事。

 

三浦春馬さんが直前に思ったことは知る由もないが、

フラッシュバックしてならない。

そして、愛された有名人の宿命というのだろうか、

ファンの思いは無責任に出回るニュースのピースやあったこともない

第三者のちょっとした一言を紡ぎ合わせてどんどんと妄想がふくらんでいく。

なぜという疑問には永遠に答えはみつからないだろう。

起こってしまったことはもう戻らない。

 

ご遺族や身近にいた人々は、たぶん、という推測と、悔恨とで

本当に苦しい毎日をおくられていることでしょう。

無言を貫いているのはご遺族が明らかにしたくないのではないかと

思う。

 

少しでも心が穏やかになれますように寄り添って下さる方がいればとお祈りいたします。

 

親友は息子をやはり自死でなくしたけれど

残された親は一生、忘れることはない。

そしてその出来事についてはずっとずっと心の奥底の引き出しに

しまっておきたいのだ。

 

私の夫はかろうじて息はしている。

胃瘻から栄養を入れ、身体は生命を保っている。

でも生きているといえるのだろうか。

 

たぶん、私のために生きてくれている、と1年たって

思うこの頃だ。

ここまで支えてくれている人たちに感謝しかない。