2014年 春 会社の健康診断、フツーのレントゲンで2cmほどの影が見つかり、要精密検査となる。
2009年、くも膜下出血で救急搬送され一命とりとめて以来、定期健診で通院している藤田医科大学病院の脳外科の主治医教授に相談し、スムーズに呼吸器外科で受診できることになった。
左肺野上部に約2cm、肺線がんステージ1、胸腔鏡手術で上部とリンパ節郭清オペを受ける。
幸い、リンパ節への転移はなくステージ1aだった。
その大学病院は先進的なロボット支援手術、ダヴィンチのパイオニアとして有名で私もやりますか?ていわれたけど、保険適用ができず200万かかるそうで。。
スーパードクターの神の手で無事、低侵襲オペをしていただいた。
1週間で退院したが、想像していたより、体のダメージがあったのか、結局仕事復帰まで1か月会社は休んでしまった。咳がずっと続いて辛かったなぁ。
それでも、くも膜下出血のオペ後に比べたら、全然ラクだったし、肺がんといってもステージ1だし、生存率80%だから、死なぞかすめもしなかったのだ。
血液検査、スクリーニングCT と 定期検査の期間が3か月に一度、半年に一度と長くなり、2018年、5年すぎましたねといわれてもまったく怖れも不安もなく毎日過ごしていたので、当たり前のように思っていた。
2020年、1月、いつものように定期健診にいくと、先生が”これがね、ちょっと大きくなってきてるでしょ、とりましょう” とさらっという。
まぁ、前から点のような小さな影はあったのだけれど、”えっ、再発?そんなに急に大きくなったの?” 画像みると確かに前よりも大きく、かたまりの奥にスリガラス状の影も見える。
大きさ自体は1cmほどだけれど、部分切除で今のうちにとっておこうということなのか。
オペ自体は前よりも簡単なので、 すぐに術日が決まった。先生は、経験上、確信があったのか、オペ日を予約した後日、PET CT検査もし、肺がん確定。
6年たって再発するとは想定外だったし、この半年で頼りになる大切な家族が事故にあったり、亡くなったり、コロナウィルスが吹き荒れたりで、万一の準備をするのに精一杯。
そして生きているのを実感する(苦笑)