トスカニーニ/チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(2024年新復刻) | ponchanのブログ

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私のクラシックSPレコードコレクションを紹介します。(旧ブログ名「スターリングのある部屋」)
※音源のリンク切れは現在復旧作業中です。

 

チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 作品74「悲愴」
TCHAIKOVSKY: Symphony No. 6 in B minor, op. 74 'Pathétique'
 

NBC交響楽団
NBC Symphony Orchestra
指揮:アルトゥーロ・トスカニーニ
Conductor: Arturo Toscanini

 

録音:1947年11月24日, New York, Carnegie Hall
日Victor SD-87/91
Matrix:12-0716-A,12-0717-A,12-0718-A,12-0719-A,12-0720-A,12-0720-B,12-0719B,12-0718-B,12-0717-B,12-0716-B

音声ファイル
WAVファイル(96kHz/24bit)(ギガファイル便・期限:2024年8月14日)
MP3ファイル(192kbps)(googleドライブ)
 
Turntable:Technics SP-15
Cartridge:Nagaoka MP-11HJSP(4.0mil)
Phono-Equalizer:Luxman C-05
Equalisation:Rec-O-Kut Re-Equalizer(turnover:300Hz、rolloff:flat)
transferred from 78rpm records at 78rpm

 

今回は、トスカニーニが指揮したチャイコフスキーの「悲愴」を復刻しました。既に当ブログでは2012年にこのレコードを復刻しており、今回は2回目の復刻になります。

 

今回改めて復刻しているうちに、私はこのレコードに対してある疑問を抱くようになりましたので、問題提起しようと思います。

 

それは、この録音はSP録音(ディスク録音)か、それとも磁気テープによる録音かという疑問です。

 

当録音の復刻CD(BMGビクター BVCC-5215)を聴くと、78回転盤の周期的な針音が入っており、私は今までずっとディスク録音と信じてきました。

ところが、以下のような疑問があります。

 

● 日本以外ではこの録音の78回転盤が発売されたかどうか、非常に疑わしいです。45回転盤は発売されたことはわかるのですが、色々と検索してみても、海外盤でこの録音の78回転盤の情報は殆ど出てきません。かつてレコード芸術に掲載されていたトスカニーニ・ディスコグラフィによれば、「M-1281」というアルバム番号が振られており、ネット上でもこのレコード番号は僅かにヒットするのですが、実物の写真やebay等の出品はなく、かなりのレアアイテムか、もしかしたら未発売に終わったのかも・・・。

 

● このSPの再生カーブは、アメリカ録音にもかかわらず当時の米RCA VICTOR1947年カーブではなく、EMI78回転盤カーブで再生するとピッタリくる。

 

● このレコードの第1楽章(12:50)から(13:10)にかけて、テープ再生のような音揺れが聴かれる。

 

● このSPは、付属の解説書によると恐らく1952年発売と思われる。1952年といえば、日本ビクターがテープレコーダーを導入した時期とぴったり合う。

 

当録音の米国盤SPレコードが発売されたかどうか、また、当録音はテープ録音かどうか、詳しいことをご存じの方がいらっしゃいましたら、是非とも情報をお寄せください。よろしくお願いいたします。