フルトヴェングラー/ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から 前奏曲と愛の死(2022年復刻 | ponchanのブログ

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私のクラシックSPレコードコレクションを紹介します。(旧ブログ名「スターリングのある部屋」)
※音源のリンク切れは現在復旧作業中です。

 

ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲と愛の死」
WAGNER: Tristan und Isolde - Act I, Vorspiel& Act III, Liebestod

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Berliner Philharmoniker
指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
Conductor: Wilhelm Furtwängler 

録音:1938年2月11日 ベルリン、ベートーヴェン・ザール
英HMV D.B.3419/20
Matrix:2RA 2657/60

音声ファイル
WAVファイル(96kHz/24bit)(2.5mil針)(ギガファイル便・期間限定)
WAVファイル(96kHz/24bit)(4.0mil針)(ギガファイル便・期間限定)
MP3ファイル(192kbps)(2.5mil針)(googleドライブ)
MP3ファイル(192kbps)(4.0mil針)(googleドライブ) 

Turntable:Technics SP-15
Cartridge:Nagaoka MP-11HJSP(4.0mil)& audio-technica AT-MONO3/SP(2.5mil)
Phono-Equalizer:Luxman C-05
Equalisation:Rec-O-Kut Re-Equalizer(turnover:300Hz、rolloff:flat)
transferred from 78rpm records at 78rpm


過去に復刻したフルトヴェングラーのSPを新たに復刻し直し、音源をアップしていくシリーズ、今回はその第2弾として、1938年録音の「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死をお聴きいただきたいと思います。

前回復刻したのは、今から10年前の2012年のことになります。
・当時はグラフィックイコライザーで耳を頼りにアバウトなイコライジング → 現在はSPのイコライジングカーブ対応のイコライザー使用
・アナログ→デジタル変換器 当時は48kHzまでの対応 → 現在96khz/24bitまで対応。

前回の「コリオラン」ほどではないですが、今回の復刻も、オケの音色に著しい改善がありました。

(参考:前回復刻記事(2012年))

このレコードは恐らく戦後盤であり、オーディオテクニカのカートリッジ(2.5mil針)で再生したところ、イギリスHMV盤特有のチリチリノイズがかなり耳障りです。
そこで今回は、ナガオカのカートリッジ(4.0mil針)で復刻したものを併せてアップすることにしました。

ナガオカのカートリッジ(MP-11HJSP)は針先の太さが3.0mil、3.5mil、4.0milと3種類から選択することができ、鉄針使用によるSP盤の摩耗による強烈なヒスノイズには太い針先がノイズ軽減効果を発揮します(摩耗している音溝の底をトレースしないため)。 
実際比較してみると、今回の盤はヒスノイズはそれほど酷くなかったので、あまり違いはないかもしれませんが、わずかにチリチリノイズが軽減しています。
ただ、音質自体はオーディオテクニカの方が優れているので、どちらを選択するかは悩ましいところです。

私は、フルトヴェングラーのこの演奏に関しては、私は「愛の死」のクライマックスでの弦セクション、特にヴァイオリンの神々しいばかりの響きに魅了されます。
オーディオテクニカのカートリッジは、そんなフルトヴェングラーの魅力を十分に聴かせてくれているので、今回はノイズを我慢してでも私はそちらを選択したいと思います。