トッツィー 2024年1月☓日 

日生劇場 B席 2階 J列 マチネ

 

ミュージカル トッツィー 2024見てきました。

 

 

 

最近見た「オデッサ」や「ニューイヤーズミュージカル・コンサート2024」が

 

あまりに素晴らしかったので、若干ハードルが高かったのもあると思いますが、

 

ワタシの感想としては、

 

 

なんかワチャワチャしていた。

 

めちゃくちゃ最高だったわけでもなく、かといって悪くもないミュージカル

 

山崎育三郎さんの魅力がいっぱい詰まっていた。

 

(偉そうにすいません)

 

 

そして

 

ドロシーの女装姿、歌のうまさ や 男→女 女→男の転換の速さ

 

愛希れいかさんの美しさ

 

が良かったです。

 

 

 

ミュージカルの系統としては、

 

「天使にラブソングを」

「クレイジー・フォー・ユー」

「マチルダ」

「ジプシー」(はるか昔に見た記憶)

 

に似ているなと思いました。

 

アンサンブルの方の系統としては、

 

「ファインディング・ネバーランド」

 

に似ているなと思いました。

 

 

※全く個人的な意見です。

 

詳しい感想は後ほど。

 

 

image

 

週末の日生劇場のロビーは

 

相変わらずたくさんの女性(正直あまり若いわけでもない)。

 

男性は1割位。子供もほとんどいませんでした。

 

幕間のトイレは大行列でした。

 

余談ですが、

 

日生劇場はロビーにたくさん椅子があるのがいいですね。

 

飲み食いできるスペースもたくさんありますし。

 

今日も安定のB席でしたが、真ん中あたりの席だったのでよく見えました。

 

 

 

今回は贅沢にオーケストラピットがあり、生演奏。

 

開演と同時に、指揮者はあの塩田さん。

 

客席を振り返り、手拍子を煽り、会場も拍手で盛り上がっていました。

 

そして幕が開きました。

 

それでは舞台を振り返ってみたいと思います(※ややネタバレあり)

 

 

1幕目

 

最初の舞台はNY。

背景には

夜の街のネオンに輪郭が強調されたビルの町並み。

 

 

↑こういう感じ。NYCってやつね。

 

その絵面が

「天使にラブソングを」

「クレイジー・フォー・ユー」

「アニー」

を思い出しました。

 

そこで踊るアンサンブルの方の衣装もなんとなく時代設定を反映してか、

 

デザインが古め。

 

1幕目の最初はセリフがちょっとよくわからないところや聞きとれないところが多々ありました。

 

そして、最初山崎育三郎さんが出てきたとき、

 

男性の格好をしていましたが、

 

痩せたというか、やつれた?印象でした。

※個人的な印象です。

 

彼の声はよく聞き取れましたが、

 

他の方の声がよく聞こえませんでした。

 

オーケストラの音が大きかったからなのかな?

 

 

 

その後はオーディション、オーディションの場面。

 

展開早く、見ていてとっても忙しい。

 

 

 

昆夏美さんが出てきてからは、なんか「マチルダ」みたいな

 

ワチャワチャ感。(ワタシが苦手なやつ)

 

 

 

その後、愛希れいかさんが出てきてからも、

 

舞台の練習のシーンがワチャワチャ感。


(しかもあまり笑えるとこが、笑えなかった私)

 

 

 

そして山崎育三郎さんはドロシーに。

 

あっという間の早着替え。

 

ドロシーが初めて登場するとみんな拍手。

 

ネイルも赤く塗っていて、どうやってやるのだろう?

 

と驚きました。

 

早着替えが、このミュージカルの見どころ、と聞いていましたが、

 

個人的にはそんなにたくさんバタバタと早着替えしなくても、と思いました。

 

でも女になった途端、声も変わり、なんか安心できる女性?な感じの育三郎さん。

 

すごいなあと思いました。

 

 

 

1幕目の最後だったか、ドロシーが赤いドレスに早変わりしたとき、胸元に、

 

裏方さんのテープらしきものがくっついたままでした。

 

 

 

 

 

全体的に、

 

なんとなく、昔どこかで、こんなミュージカルみたことあるな、

 

そんな印象を持ちました。

 

 

 

 

そして25分の休憩。

 

 

 

 

 

2幕目は

 

さらに男に戻ったり、女装したり忙しいドロシー。

 

65分でしたが、自分の体調もすぐれなかったこともあり、

 

ちょっと長く感じてしまいました。

 

 

マックスの歌う、タトゥーのギャグのとかの歌も、

 

個人的に、全然面白いと思わなかったし、

 

 

この頃には、ワタシは誰かが歌い出しそうになると、

 

ちょっともう歌はいいわと思ってしまいました。

 

 

 

ドロシーの「このままじゃ、進めない」的な歌は、

 

「ファインディング・ネバーランド」にもありましたね。

 

 

最後、ドロシーが、「俺は男だ」とみんなの前で自白するところ。

 

セリフが回りくどくいところが、アメリカっぽいけど、

 

日本語にするとちょっと合わないなと思いました。

 

※ドロシーの演技は良かったです。

 

 

昆さんが〇〇を好きになるところもちょっとよくわからなかった。

 

 

 

 

 

 

山崎育三郎さんのファンだったら、何度も見たくなる楽しい舞台かも。

 

ワタシは、あまりキャッチーな歌がなかったこと、

 

ちょっと「天使にラブソングを」や「クレイジー・フォー・ユー」を思い出す、

 

お話が長く感じてしまうところ、舞台芸術が、アンサンブルの衣装や振り付けが

 

少し。。。でした。

 

 

 

 

 

 

それぞれのキャストの感想です。

 

 

山崎育三郎さん

 

最初に出てきたとき、なんかげっそり痩せた印象。

 

確かにハードな舞台だったからかな? ※個人的な印象です。

 

男→女 の早替えはあんだけバタバタしているのに、

 

女性になってから舞台に出ている間は、ずっと女性としての穏やかな表情を崩さないところとか、

 

気を抜かないところが、さすがだなあと思いました。

 

声もまた男と女で使い分け。

 

男のときは、偏屈で、嫌われ者っぽくて、これまで彼がやってきた役(いい人)とは

 

随分違う印象でしたが、

 

女性になってからは、なんというか、安心感があるというか、

 

こういう人がいたら、友達になりたいな

 

思えるようなドロシー。

 

感服しました。

 

とってもハードな舞台だけれど、ちゃんとこなしていてすごいなあと思いました。

 

 

 

 

 

愛希れいかさん

 

顔が小さくて、細い。

 

宝塚の女役時代を思い出すくらい、美しかった。

 

細いし、きれいだし、歌もうまいし、こんな人が宝塚にいたら無敵ですね。

 

デコルテもきれいで、絶対これは、退団後もバリバリに

 

バレエやダンスのレッスンを続けているんだろうなと思いました。

 

彼女の歌う、who are you という歌。

 

音程がなんだかとっても難しそうだなあと思いましたが、うまく歌っていらっしゃい

 

ました。

 

 

 

 

 

昆夏美さん

 

なんかこういう役が続いている気がします。

 

ちょっとファンキーで、情緒不安定な女子の役。

 

せっかく歌もうまいのに、残念。

 

1幕目の最初に彼女が歌う歌もまた、とても早くて息継ぎできなそうな難しそうな歌でした。しかもあまり魅力的な歌とは思わなかった。

 

1幕目のオーディションのシーンでちょっと歌った歌がとても上手だったので、もっと聞いていたいなと思いました。

 

彼女のファンティーヌを見たいなあと思いますが、

 

たしかに、ファンティーヌやるには、見た目が若すぎるなと個人的に思いました。

 

 

エハラマサヒロさん

 

演出家で、パワハラっぽい役。

 

面白おかしくやってくれたけど、正直、もっと面白い役を期待してしまう。

 

まったく上手だったけど、なんかもっと笑わせてもらいたかったな。

 

 

それから、

 

アンサンブルの方のなかに、

 

ムーラン・ルージュで二二を演じた藤森蓮華さんがいました。

 

衣装のせいなのか、随分違う印象でした。


なんというか、バブリーダンスのスーツみたいな服だったり、コーラスラインのレオタードみたいな服だったり。

 

背中の筋肉とかがすごかった。

 

はやく彼女の二二が見たいなあと思いました。

 

 

 

 

いつもの勝手な観劇推奨年齢ですが、

 

多少、不適切な言葉が出てきますし、内容的にも、

 

小学生と行くミュージカルでもないかなと思います。(当たり前ですが)

 

かといって、中学生や高校生にも合わないかなと思います。

 

うまくいえないのですが。。


勉強や部活の方を優先すべきだと思う。

 

比較的新しいミュージカルですが、

 

もともとは昔の映画が原作ですし、男女を入り混ぜた恋愛の話でもあり

 

ちょっと世代が上の方が楽しめるかなと思いました。

 

 

でも、

 

山崎育三郎さんにドロシーをやらせたあたり、とてもいい着眼点だし、

 

歌あり、ギャグあり、キラキラした舞台で、

 

これぞ、ミュージカルという感じでもありました。

 

おそらく、たくさんのミュージカルを見慣れてしまっていたので、

 

自分的に、ハードルが高くなっているのだと思います。


ラ・カージュ・オ・フオールの若かりし日の市村正親さんのザザ、


特別なファンでなくても、惹きつけられる魅力がありました。


あれくらいたくさんの引き出しがあったら、


さらに良かったかも。

 

 

 

ところで、トッツィーって人 出てこなかったなと思ったら、

 

トッツィーは英語の俗語で「お嬢ちゃん」とか言った意味だそうです。

 

今後は観劇の予定なく、日常に戻ります。