2023年 11月☓日

帝国劇場 B席 2階 K列目 端っこブロック マチネ

 

ミュージカル ピカレスク

LUPAN カリオストロ伯爵夫人の秘密 見てきました。

 

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※この写真を撮ったレスリー・キーさんはとても有名な写真家なんですって。

 

ざっくりとした印象としては、

 

the 宝塚だった。

(宝塚見に行ったこと無いけど。)

 

小池ワールド全開!

(よく知らないけど。)

 

ずっと古川さんのショーだった!

(ファンの方にはたまらないでしょう。)

 

the エンターテイメント! 

(ただ楽しむべし。)

 

笑いもあり。

 

詳しい説明は後ほど。

 

 

 

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久しぶりの帝国劇場。

30分ほど前に到着。

 

 

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ロビーはこんなふうになっていました。

お客さんはやはり女性がほどんどでした。

すでに女子トイレは長い列

 

 

 

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正直ね、

黒羽さんも、立石さんも、顔も同じに見えてしまう。

今のイケメンの若者、全部 同じ顔に見えちゃうんです。

 

 

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客席に入ると、

当たり前ですが、ムーラン・ルージュの舞台セットは全部なくなっていて

以前の帝国劇場になっていました。

開演前の舞台の写真撮影は不可でした。

 

 

 

それでは詳しく紹介していきます。※内容わからない程度に少しネタバレ含みます。

 

① the 宝塚!

 

(と言いながらも、ワタシは宝塚はみたことありません。)

 

宝塚って、専門の演出家によるオリジナル作品が多いですよね。

 

今回の作品も、そんな感じなのかな?という印象でした。

 

だったら、

 

男子入れてわざわざ帝劇でやらなくてもいいんじゃない?

 

とも思いましたが、

 

やっぱりね、

 

そこは小池さんの演劇業界での力と、

 

女子が男装するより、男子が女装するほうが数倍面白い

 

ということになるのかな思う。(違うか。)

 

それから、宝塚はよく、スターが歌いだすと、どこからかダンサーがたくさんやってきて、

 

後ろで踊りながら、バックコーラスするというのが定番ですが、

 

今回もそういうのが多かった。

 

そして歌い終わってハイポーズ、拍手ーっていうのが多かった。

 

 

 

② 小池ワールド全開!

 

演出はところどころ「おじさん風」というか、

 

セリフとか、演出とか、

 

たまにサい。(言い方!)

 

見てるこっちが、こそばゆい、首筋がかゆくなってしまいそうな

 

セリフ(純○とか)やら衣装(ブリブリのネグリジェとか)やら舞台セット(ベッド)。

 

それから、ヒロインが、今時この世に存在するか?というくらい、純真で、誠実で聖母のよう。

 

ちょっと「ファントム」を思い出した。

 

それから、アンサンブルの歌でストーリーが結構語られ、進んでいくのだが、よく聞き取れなくて

 

こういう手法はやめたほうがいいなと思いました。歌詞なんて最初に全部聞き取れる客なんていないよ。

 

やはりセリフで語ってほしい。

 

 

古川さんのショーだった!

 

古川さんの七変化

 

これにつきます。

 

宝塚で言えば今回の男役スターは「古川さん」なので、そういうことになるのでしょう。

 

まるで、古川さんのショーをみているような。

 

女装させたり、胸元はだけさせてみたり、声色も変えて。ファンにはたまらないでしょう。

 

おひねり出てくるかと思いました。

 

ちょっと最初、パリピ孔明の向井理さんを見たときのような気持ちになりました。

 

 

the エンターテイメント! 

 

 

初めは「アナスタシア」とかみたいに、原作があって、それに忠実に

 

ストーリーが進んでいく、ストレートプレイみたいな作品を期待して見に行きましたが、

 

それより、エンタメ性が強かった

 

(個人的には)歌が多すぎるといえば多すぎた。

 

あの人も歌う。この人もまた歌う。そして踊る。

 

作品自体に主義や主張や学びがあるかといえば、それよりも、

 

これでもかってくらいやってくる歌やダンスをひたすら楽しむ

 

それでいいんです。

 

 

 

 

 

 それから今回感じたことですが、

 

だいたい開始10分くらいに感じた作品への印象っていうのは、

 

最後まで続くということ。

 

いい作品はいいし、そうでない作品は途中覆ることはない。

 

それから、

 

女性が男装するのもすばらしいけど、男性の女装にまさる笑いなし。

 

と思いました。

 

それから劇団四季の浅利慶太さんもそうでしたが、海外ミュージカルの演出をされている方が

 

オリジナルミュージカルを作ると、どうしてもかたよってしまうんだなと思いました。

 

いや、それも全て計算済みなのかもしれないけど。

 

 

 

これから観劇される方へ。

 

ラグタイム=人種差別 みたいに、演出家はこの作品は何が言いたいんだろう?!って

 

テーマを探してしまいたくなりますが、それは特に無いので

 

the、エンターテイメント!として楽しむべし

 

 

 

 

 個人的には 

 

1幕目、なんか内容が、ウッスーいと思ってしまいました。(全く個人的な意見です。)

 

まるで古川さんのショー。

 

ドーヴ アチアさんの作曲とありましたが、いや、あれはほとんど小池先生の意見なんじゃないかなと思う。

 

なんか、小池さんの意見を聞いて、ピアノの隣で、ドーヴ アチアさんが譜面を書き換えている姿が目に浮かびました。

 

それから、

 

メイン(宝塚でいえばトップスター)歌っている人にかぶせてリフレインで、

 

コーラスが日本語で入ってくるのがちょっと昭和のアニメの主題歌みたいで面白かった。

 

 

続いて、

 

本日のキャストの感想です。

 

アルセーヌ・ルパン 古川雄大さん

 

彼単体で見ると、とっても魅力的な方なのだろうと思いました。

 

それから歌も上手い。スタイルもいい。

 

早く、エリザベートのトートが見たい!と心から思いました。

 

それから体力ありますね。最初から最後までかなりスタミナ使うと思いました。

 

 

クラリス・デティーグ 真彩希帆さん

 

一発目の歌から唸らせるほど上手かった。

 

ファントムのクリスティーヌと同じ匂いのする役でした。

 

(いまどきいないよ、あんな(純真な)子。)

 

個人的には、彼女のジキルとハイドのルーシーが好きです。

 

娘役ふたたび!という感じでしたが、とてもうまかった。

 

 

ボーマニャン 黒羽麻璃央さん

 

上手でしたよ。

 

トートダンサーみたいの引き連れて歌っていました。

 

いつの間にか、悪役キャラ。

 

今度ルキーニやるときはもっとはまり役になっていそうです。

 

 

 

ガニマール警部 勝矢さん

 

キンキーブーツ以来でした。

 

やはり上手いし、

 

とっても役にあっていました。

 

 

シャーロック・ホームズ 小西遼生さん

 

この方は存じ上げませんでしたが、この方が出てきた途端、

 

双眼鏡を構えた方が結構いらっしゃいました。

 

あまり頼りないホームズでした、笑いを誘っていました。

 

 

 

カリオストロ伯爵夫人 柚希礼音さん

 

久しぶりの男性だったのではないかと思いましたが、

 

さすがに染み付いていらっしゃる。立ち振舞がかっこよかった。

 

そして、彼女はムーラン・ルージュのサティーンにぴったりだと思いました。

 

もし彼女がオーディション受けていたとしたら、絶対100点満点だったと思う。

 

きっと年齢だけが若かったのだと思う。残念だな。

 

でも今回の夫人役にぴったりでした。

 

それから、結構貫禄のある方だなと思いました。

 

真風涼帆さんも是非見てみたい。

 

それから、ちえさん、結構 ちからもちなのね。←見た人にはわかる!

 

 

 

ゴドフロワ・デティーグ 宮川 浩さん

 

ジキルとハイドの大司教様

 

なんか、いつも叩かれたり、しいたげられたりして可愛そうな役が多い気がします。

 

もうちょっと彼を大事にしてあげてほしい。

 

 

 

イジドール・ボートルレ 加藤 清史郎さん

 

上手かった。滑舌も良い。

 

以前はガブローシュ役で出ていましたね。

 

でも2回セリフ噛んでいました。

 

舞台が好きなんだろうなあと思いました。

 

これからが楽しみです。

 

 

 

 

いつもの勝手な観劇推奨年齢ですが(ほんとにこれだけ言っといて勝手ですが。)

 

古川さんがカーテンコールで「子供から大人まで楽しめるエンターテイメント」とおっしゃっていましたが、

 

私はやっぱり、古川さんのファンにとって、とっておきのミュージカルだなと思いました。

 

それから、柚希礼音さんや真風涼帆さんなど、出演キャストの特定ファンにとってはたまらない作品だろうなと思いました。

 

個人的には、

 

演出家と年齢近いくらいの方、宝塚ファンの方、出演キャストのファンの方

 

におすすめします。

 

 

一方、

 

ブロードウェイのミュージカルや、ウィキッドや、ラグタイム好きな人にはちょっと向かないかも。

 

エリザベートと同じものを求めたらちょっとがっかりすると思う。

 

 

 

個人的には このミュージカルを星で表すと

 

1幕目 ★★☆☆☆

2幕目 ★★★☆☆   ※5つ星で、です。

 

で、

 

正直、ワタシには合わなそうな作品だと思ったので、1幕目で帰ろうかと思いました。

 

(1幕目の最後を見てそれを実感した。)

 

しかし、一緒に行った子どもたちが「面白いね。」というので、そうなのかなと思って、

 

2幕目も見ました。

 

2幕目になるとさらに笑いも増えて、

 

帰宅して、あの歌面白かったね!あの人、歌がうまかったね!と言われると、

 

なんか、エンターテイメントとしてとっても面白かったんじゃないか?

 

という気がしてきました。

 

何よりキャストの皆さんは素晴らしかったし、エリザベートを思い出すアンサンブルの方々もいたし、

 

なかなか見たことのないステージでした。

 

 

 

 

最後はスタンディングオベーション。

 

宝塚組が帝劇に進出した記念すべき作品という気がしましたよ。

 

ヒューヒューの声も聞こえて、なんか 明るく終わりました。