ミュージカル ファントム

2023年 8月☓日 マチネ

東京国際フォーラム ホールC B席 3階 後方端っこ

 

 

ミュージカル 「ファントム」2023 見てきました。

 

 

 

「ファントム」といえば、

 

劇団四季 しか 知らない人間です。

 

どちらかというと、

 

オペラ座の怪人以外、ファントムは認めたくない人間です。

 

そんな人間が

 

ミュージカル「ファントム」を見てきました。

 

 

 

 

 

 

 

東京国際フォーラム ホールC

 

ジキルとハイド以来です。

 

会場に到着すると、観客は女性ばかりでした。

 

誰か出演者ののファンなのかな?

 

とにかく9割以上女性でした。

 

キャストボードの撮影も大行列。

 

 

 

なんだか、評判も良いそうで、チケットも完売だとか。

 

何より、真彩さんを見てみたい。

 

さっそく3階席へ。

 

今回は端っこでしたが、よく見えました。

 

 

 

 

 

さて、今回初見のファントム。

 

 

結論ですが、、、

 

 

 

うーん。

 

 

※ここから先は、ファントムが好きな方には不快な内容になります。

個人的な感想ですので、どうぞスキップしてください。

 

 

多分

 

ワタシが思う、良いミュージカルの条件3つ

 

①脚本が良い。

②キャストが良い。

③とにかく音楽がいい。

 

からすると、

 

脚本が、悪い。

 

これだと思いました。

 

 

 

真彩さんの歌は素晴らしかったし、

 

出演者の歌や芝居は良かった

 

ただ、

 

ストーリーがツッコミどころ満載で、入り込めなかった。

 

 

 

 

それではその理由を紹介しましょう。

 

 

まず、主人公のファントム。

 

(※あくまで役柄です。加藤さん本人は関係ありません。)

 

渋いマントに、紳士な服。

どこからみても大人の男です。

 

しかし心は 5歳のだだっ子。

 

怒ると癇癪を起こしたり、気に食わないと殺したり。

 

最後に成長するのかと思ったら、それもない。

 

それから、このファントムは、

 

よくしゃべる!

 

自分の思ってること何でも喋っちゃう。

 

クリスティーヌとピクニックのシーンとかも。

 

まあよく喋る(笑)

 

それから、細かいところでは、

 

クリスティーヌが自分の顔を見て逃げたのも、彼女は悪くないって言うところとか、

 

自分もその場の雰囲気に流されて仮面取っちゃった俺も悪いっていうあたりとか、

 

(喋り過ぎだけど、)優しい子なのはよく分かった。

 

でも、全体的に

 

大人になりきれない、ただのだだっ子

 

にしか見えなかったのが残念。

 

そういう話なのかな。それで良かったのかな。

 

そして、最後も

 

クリスティーヌとファントムの愛がテーマなのか、

 

ファントムとその父の親子愛がテーマなのか

 

ぶれていた。

 

と思う。

 

 

 

そして、

 

クリスティーヌ。

 

(※これもあくまで役柄です。真彩さんは関係ありません。)

 

かわいいし、歌もうまい。

 

でも全体的に、不思議ちゃん

 

ファントムに仮面外してって言っときながら、顔見たら逃げて、大騒動に発展。

 

→その言動が迷惑です。

 

そこに至る過程も、ファントムに奈落に連れ去られ、そこにいたファントムの父に、

 

殺されるかもしれないから、早く今のうちに上に戻れ!と言われているのに、

 

彼を想って戻らない。

 

そして「まことの愛」まで歌って、彼に愛を示し、仮面を外してもらったのに、

 

彼の顔を見たら逃げ出す。

 

→いるいる、こういう空気読めない女。

 

そのくせ、最後に彼にお詫びしたいって。

 

なんか薄い

 

それから、ラウルとクリスティーヌはいつ恋に落ちたのでしょうか。

 

キスまでしたのに?

 

ラウルも矢面になって、彼女を守ることもなかったし、

 

クリスティーヌもラウルが好きなんだかよくわからなかったし、

 

その後も二人の関係がよくわからなかったのが残念。

 

※繰り返しますが、俳優は悪くありません。

 

 

 

ラウル 

 

二幕目、クリスティーヌが行方不明になったら、

 

ファントムがクリスティーヌを連れ去ったに決まってるのに、

 

どこに行ったんだ?警察に任せておけばいいとか

 

奈落へクリスティーヌを探しに行こうとして、

 

「下に降りたら命はないよ」と友人に言われたら、

 

さくっと階段降るのやめるし。

 

本当に、好きなんかい!?

 

普通、命懸けでも行くだろって思いました。

 

 

 

 

 カルロッタ

 

ただの精神疾患のある女性にしか見えませんでした。

 

ヘラヘラしていたり、祈祷師みたいになったり、

 

夫との掛け合いも、まるで、コント

 

でもそれほど、笑いも起きてなかったし、

 

クリスティーヌの敵なのかなと思いきや、

 

バーでクリスティーヌを応援する姿勢を見せたり、

 

その後、飲み物に毒を入れて、クリスティーヌをおとしめたり。

 

ここも、脚本に一貫性がないなと思いました。

 

 

 

 

ここからはキャストの感想です。

 

 今日のキャスト

 

ファントム 加藤和樹

クリスティーヌ 真彩希帆

ラウル 大野拓朗

カルロッタ 皆本麻帆

 

 

ファントム 加藤和樹さん。

 

なんか影があって、人間くさいファントムピッタリでした。

 

子供みたいに喋るところとか。

 

加藤さんが悪いんじゃないんです。

 

とにかく、ファントムが、だだっこにしか見えなかったワタシの想像力が

 

悪いんです。

 

歌はよかったし、ソロの歌もたくさんありました。

 

今度は、大型ミュージカルで、脇役とかでも見てみたいなと思いました。

 

 

 

 

クリスティーヌ 真彩希帆さん。

 

ダブルキャストの予定が、シングルキャストになったクリスティーヌ。

 

初主演になるはずだったSaraさんも無念だっただろうな。

 

全公演引き受けた真彩さんもまた、すごい。

 

喉などのケアや、使い方をよく知っているんだろうな。

 

 

とにかく彼女の歌は素晴らしかったし、

 

文句のつけどころが全くない美しい高音

 

低音がもっと聴きたかったくらい。

 

 

そう、まるで宝塚の娘役みたいな。

 

純粋でキラキラしているあの、娘役!

 

二幕目のモダンダンス?も良かった。

 

(もともと彼女は内股の方なのだと思う。)

 

まさに、娘役の真彩さんでしたし、それを見に来た方も多かったと思うし、

 

とにかく美しくて、優しくて、聖母みたいな女っていうのが、

 

まさに娘役であり、今回のファントムのクリスティーヌでした。

 

 

 

 

そしてとてもよかったのが、

 

ファントムの父。 岡田浩暉さん

 

この方がしっかりした演技をされていたので、全体がしまっていたと思う。

 

最後ファントムと二人で歌う歌も、そうとう音階難しいと思うけど、

 

ちゃんと歌っていた。

 

妻と出会ったところを回想するところもとてもよかった。

 

セリフの言い方など、すごく上手でした。

 

ジキルとハイドの、エマのお父さん役とか、いずれ似合いそう。

 

 

 

 

というわけで、今回のファントムは、

 

全体的に、ツッコミどころ満載で、

 

正直、

 

一幕目でうつらうつらしてしまいました。

 

心に響かなかったので、幕間に帰ろうかと思いましたが、

 

せっかく来たからと、二幕目みたら、

 

前半、少し内容も分かり、 少し良くなったけど、

 

やはり最後のクライマックスの戦いとか、遠目で見ていました。

 

終わり方は、うーんでした。

 

※全く個人的な感想です。

 

 

 

それから、

 

二幕目になると、登場人物がノートルダムの鐘みたいでした。

 

「ファントム」カジモドであり、フロロー。

 

どうです?

 

カジモドでフロローですよ?

 

奈落で一人生きてきた醜い青年が、

 

好きな人に嫌われたから、彼女を追い詰めて殺そうとか

 

まさにカジモドでフロロー。

 

怖いもの無し。

 

 

 

ワタシ的には脚本とストーリーという点においては、

 

オペラ座の怪人が100としたら、

 

「ファントム」は20か30点くらいでした。

 

あくまで、脚本とストーリーという点です。

 

 

とはいえ、オペラ座の怪人もずっと見てないし、

 

ずいぶん前の作品だから、いま見たら、

 

多少時代遅れに感じる作品になっているかもしれません。

 

俳優さんは良かったです。

 

 

それにしても

 

真彩さんの歌の巧さと、美しさが際立ち、

 

ストーリーはちょっと入り込めない作品。

 

感想は人によると思いますが、

 

東京国際フォーラムが満席になるのだからと期待しましたが、

 

ちょっと残念でした。

 

 

今年のワースト3本のうちには、(マ○ルダと、バンズ・○ィットね。)

 

入ってしまいます。

 

個人的な感想でした。