2022年 美女と野獣

11月☓日 ソワレ

舞浜アンフィシアター 2階 サイドC席 

 

「美女と野獣」を見てきました。

 

美女と野獣は初演の1996年10月以来です。

当時は野獣が荒川務さん、ベルが井料瑠美さん、ガストンは野中万寿夫さん、ミセス・ポットが末次美沙緒さんでした。

荒川さんはダンスがお上手なイメージですが、歌も素晴らしく、ベルを愛おしむ野獣を熱演されていました。

そして井料さんは、もう立っているだけで可愛くて、鳥のように美しい声でした。

ところどころ、笑いが起きたり、観客も盛り上がっていました。

 

そして、2022年。

新しい「美女と野獣」

 

開演の1時間15分前に舞浜アンフィシアターのチケットボックスへ。

並んでいる人もなく、サイドC席を購入。

(サイドBも残っていました。)

その後、開演前にはサイドB,C席ともに満席?だったようです。

 

あらかじめ、見切れますという注意書きがありましたが、確かに、1幕、2幕とも、1,2回は見切れた場面がありました。

1幕目は一部バラの花が見えませんでした。

2幕目はベルと野獣のダンスで、最初に舞台の奥でベルが待っている所など一部が見えませんでした。

でも、観劇には全く問題なし!!!!

 

もちろんS席をはじめ、良い席の方が眺めは良いでしょう。

でも、この素晴らしい舞台を早く見たい方は、サイド席もおすすめします。

双眼鏡があると尚良し。

価格は三千円台でしたが、こんな素晴らしい舞台をこの値段で見せてもらっていいの?思いました。

劇団四季のチケット代が値上がりするそうですが、個人的には当たり前だと思います。あのクオリテイ、スタッフの数、衣装、考えてみたらよくこれまでこの料金で見せてもらえたなと思います。

 

「舞浜アンフィシアター」の座席表です。

劇場が扇形で、座席区分も複雑。

客席へのGATEは2箇所しかなく、それぞれ階段を登り、自分の席へ。

劇場というより、スタジアム。

1,2階席の区分がなく、客席に座って左右を見回せば、全客席が見えます。

 

おそらく、演者さんも、稽古場と、お客さんを入れてからの実際の舞台とでは、だいぶ印象が違ったのではないでしょうか。

 

特に前方のB、C、DブロックのS1席は、舞台から近いです。

サイドA席も見切れるということはないと思います。

後方の席は双眼鏡があると良いです。

でも、他の席も全体的に心配しすぎないで大丈夫。見えるから。

 

ワタシの席は赤枠で囲まれたサイドCの中でも、一番端の席だったので、隣の席からは黒いシートが掛けられ販売はされていませんでした。でも見えますし、楽しめます。

 

 

さて新しいバージョンの美女と野獣。(ネタバレあり)。

 

観客は子供が多め。

家族連れ、大人、男女どちらも、多い。

ところどころ笑いもありました。

 

演出が変わり、「変わり者のベル」でのベルの好きな本のタイトルは「ジャックとマメの木」から「ノートルダムの鐘つき男」に変わっていました。

又、1幕目のパパとベルの歌「二人で」がなくなっていたり(音楽でバックに流れていました。)、2幕目ラストの野獣とガストンの戦いが短くなっていたり、全体的にショートになっていましたが、ワタシは気に入りました!

 

 ストーリーは変わらず。

「愛するという事は相手の幸せを願う事。」

魔法がとける一歩手前で、野獣が愛するベルを、家に返してあげるところは泣けます。

 

2幕目。

野獣がダンスの後、ベルに、

「君は囚われの身じゃない。ずっと前からそうだった。」

というセリフが、

「君は囚われの身じゃない。ずっと前からそうじゃなかった。」に

変わっていました。

 

狼も本物に近くて、ナイス!

 

時代が変わり、ガストンはパワハラ、セクハラ、愛する人の愛する人を殺害。

今の時代、全く愛されないキャラになってしまいました汗

 

衣装もカラフルで、ベルを始め、皆さんのスカート丈も綿密に計算された長さで、回転するとスカートがヒラヒラ回って綺麗。

2幕目のベルの黄色いドレスの刺繍も美しい。ライトが当たるとベルと野獣が輝いて見えました。

セリフも皆さん、聞き取りやすい。

 

今回のキャストです。

 

  ベル 平田 愛咲さん

アラジンのジャスミン以来でしたが、相変わらず可愛らしい。

声も鈴のよう。「我が家」は特に裏声が美しく、2幕目の新しい曲も良かったです。細い体で舞台中を走り回っていました。

「ビー・アワ・ゲスト」のダンスも笑顔も素敵でした。泣いたり、笑ったり、自分の意志を持ったヒロインを可憐に演じていらっしゃいました。

 

 

ビースト 金本 泰潤 

実は清水さんが見たかったのですが、彼も素晴らしかったです。

体が大きくて不器用な王子を熱演。時々笑いもありました。

王子に戻ってからの笑顔が特に素敵でした。

一幕目終わりの、「愛せぬならば」は1番の聞きどころ。

素晴らしくて涙が出ました。

 

ミセス・ポット 森川 温子

やはりお上手! 高音が美しかった。

滑舌も良かったです。
 

 

さて、いつもの勝手な観劇推奨年齢ですが、

「年中から大人まで」みんな楽しめます。

シートクッションの貸出もあり。

 

事前に美女と野獣の映画など見ておくべきかという点については、

見ていなくても楽しめるでしょう。

行く前にアニメ版を途中まで見ましたが、セリフやストーリー展開はアニメとほぼ同じでした。それが良い人は見れば良いし、嫌な人は何も見ずに劇場へ。

 

今回はたまたまかもしれませんが、

もっと笑ってもいい場面でお客さんが笑ってなかったり、

拍手があってもいい場面で、拍手がなかったり、

スタンディングオベーションも、しばらくポツポツと立っていましたが、

それは、劇場が、横に広いので、なんとなく、拍手しずらいだけで、

お客さんはちゃんと感動しています!

と四季の役者さんに伝えたい。

 

カラオケのように、録音された音楽に合わせて演者さんは歌うわけですが、

なんとなく、歌いだしのタイミングとか、難しそうだなと思いました。

 

ディズニーランドも近く、劇場の周りも、駐車場も広いです。

グッズショップも賑わっていました。