キンキーブーツ 2022 見てきました。
さて時間通り演目がスタートしました。
初めてのキンキーブーツ。
全体の感想としては
ドラッグクイーンとか、シンディー・ローパーの歌とか、そういうところに目が行きがちですが、お話として、ストーリーがちゃんとしていた印象です。
英語のCDを聞いていったので、大丈夫でしたが、やや英語の歌詞があり、日本語の歌詞がわかりにくい方もいるのでは。
主役の二人についてです。
ローラ 城田 優さん
オリジナルキャストではないローラ。今回ローラを演じるのに相当の覚悟があったのではないでしょうか。
オリジナルキャストを超えても批判されるし、超えなくても批判されるし。
それでも引き受けた彼は、えらい。すごい。感謝と賞賛しかありません。
彼がいなければ、再再演のキンキーブーツはなかったわけなので、心からありがとう です。
1幕目でローラはあっという間に登場し、そこから主要人物となり、展開が速い。
背が高く、足もきれい。手先まできれい。
歌が特にお上手でした。とくに、 not my father's son がとても良かった。
男の格好していても、女らしいそぶりが無意識にでてしまう、というような演出もなく、体は大きいけれど、繊細で、なんとなく、もともと、彼はとても男らしいひとなのではないかと思いました。
2幕目になると更に良かった。what a women want ではエリザベートのトートみたいに見えるところがあり、ワタシは女装している彼より、男性を演じる彼のほうが好きかも。
黄色いドレスで歌うところも素晴らしかったです。
チャーリー 小池徹平さん
こちらもとてもよかったです。
最初から最後まで集中力が途切れることなくさすが。
2幕目、工場でみんなを引き止める場面では、長いセリフをスラスラとよく噛まずに、、、。すごいです。
みんなに残業してもらって、もっといい作品を作って、ミラノに行きたい、なんでわかってくれないんだというところが、すごく共感できました。
歌も上手でした。きれいなお顔。若い頃の石丸幹二さん?に似ている感じがしました。
not my father's sonをローラが歌っている時も、多分舞台上でも何度もこの歌を聞いていると思うのですが、ちゃんと相手の歌を聞いて、チャーリーの気持ちになっているところがすごいと思いました。
ローレン ソニンさん
今やベテランですね。
カンパニーにいるだけで頼れる感じがします。
ダンスもとてもお上手。
♪チャーリーと歌うところでは、個人的には笑いを狙いすぎている感じがしました。
でも金髪の、あのローレンキャラを演じられるのはソニンさんしかいないと思います。
ドンさんも良かった。工場にいる男という感じがよく出ていました。チャーリーとニコラが喧嘩する2幕も実は彼は舞台の上にいるのですね。
ひのあらたさん、低音がよく出ていました。全体を通し、安定感抜群でした。
ニコラ 玉置成美さん
女性のあるある。都会にあこがれ、仕事もバリバリやりたい若い女子。ニコラの立場から見たら、チャーリーなにやっているの?と思うのは当たり前だなと思い、憎めないキャラです。
高いヒールもはきこなし、セリフも噛まずに、ニコラをよく演じていらっしゃいました。
その他、工場の従業員として、結構おばさま(に見える)も出ていました。みなさん歌もダンスもお上手。
エンジェルスさん、
メイクがおばけっぽいところ。ドラッグクイーンっぽかった。ダンスもお上手。やはり男性は背が高く、ダイナミックなのでダンスもインパクト強いですね。
raise you up は皆手拍子で、ノリノリでした。
CDでもこの曲が一番好きでした。
このあたりは、近い席で見たかったなとも思います。
最後はスタンディングオベーションでした。
千秋楽に近づくにつれて、また進化するのかな?
楽しみです。
退場は規制退場で、エレベーターも激混みでしたが、
会場に一体感があり、楽しい舞台でした。
オリジナルキャストのローラ(三浦さん)も動画でしか拝見していませんが、素晴らしいですね。ダンスも歌も表情も舞台で見てみたかったです。
来日版も見てみたいです。