次の日
月曜日
私は仕事で
龍一さんはお休み
ベッドで眠る龍一に
行って来るよとキスをすると
「行っちゃダメー」
半分寝ボケながら龍一がムニャムニャ言った
「行くよ
お利口にして待ってて」
「一日中寝ちゃいそうだから
目覚ましかけていって。」
「かけたよ」
「コーヒー飲みたい♩」
うんもー、、
遅刻しちゃうよ
夜中にいれたインスタントコーヒーの入ったマグカップをベッドに持っていって家を出た
急がねば
龍一に会う前は
休みより働いてる方が気が楽だった
今はサボってしまいたい気持ちでいっぱい(笑)
龍一の隣に戻りたい
良くない傾向
しゃんとせねば
龍一に今日はクルマのお迎えはいらないよ
とメールした
夕方17時
龍一からメール
「駅前のコーヒーショップで読書しながら待つ。」
「あいよ」
今前の駅だよとメールを送ると
改札の前で
龍一は本を読んで待っていた
龍一は本に夢中で全然気付かないので
ボディアタックを食らわせた
「ただいまー」
「葉子おかえり!
ごめんね、、僕、我慢できなくてさっきご飯食べちゃった。」
「いー、、
あ、分かった!
夕方まで寝てたんでしょー!」
「うん、、
朝ご飯がさっきになっちゃったの(笑)」
ムキー!!
「葉子何食べたい?食べには行けないからスーパーで何か買うんでいいかい?」
「家でお肉を焼く」
「お肉ね。あとはチューハイかい?」
「ん」
まったくもう
私が帰ってくるのにぃー
プンプン
スーパーで牛肉と缶チューハイと杏仁豆腐を買って帰って
背中に龍一をはりつけながら夕飯の支度をした
「龍一が一日中寝たくないから目覚ましかけてって言ったんだよ」
「嘘!」
「え、、まさか会社行く間際に『コーヒー♩』って言ったのも覚えてないの??」
「嘘でしょ?」
「嘘じゃない!」
「あ!だからベッドの横にマグカップがあったのか!なんであんな所にあるんだろうって不思議だった(笑)」
「本当に覚えてないの?」
「覚えてない(笑)」
龍一は嬉しそうにずっと私の背中にはりついている
まったくー
抗うつ剤が必要な人には見えませんよ
「龍!食べるよ!
離れてください」
「はーい♩」
龍一リクエストで甘辛味にしたけど
さっき回転寿司で18皿食べたばかりの龍一は食べる気はないらしく私の隣に椅子を持ってきて横から私にペットリと抱きついた
お、重い、、
ベタベタするのが大好きで
ベタベタベタベタして
相手にウザがられるのはいつも私の方のはずなんだけどな
「龍一くん
美味しく出来たから一口食べてみなよ」
「はーい♩」
やっと龍一が私から離れて箸を持った
あー軽い
「今日さ、僕初めて回転寿司入ったの。」
「ええ!ホント!」
「食べたお皿を戻したら店員さんに戻された(笑)」
「当たり前じゃん
食べた皿数えて会計するのよ」
「だって知らなかったんだよ。恥ずかしかった(笑)でもさ、回転寿司って手軽なイメージだったけど意外と高いね。一食で二千円以上なんて無駄遣いしちゃったよ、、」
「何皿食べたの?」
「えっと18」
「あのね回転寿司が高いんじゃなくて、たくさん食べたから高いんだね」
「葉子いつも何皿ぐらい食べるの??」
「私7ぐらいかな
二千円かー
もう少しお金足せば普通の寿司屋で握りの一人前が食べられるんじゃない?」
「それじゃお腹いっぱいにはならないよ!」
「あ!今日近所のスーパーのネギトロ巻き一本100円セールの日じゃん!」
「これ以上僕を傷つけないで〜」
「ネギトロ巻きが20本買えたよ!私も一緒に食べられた!先に食べちゃったバチだよバチ!」
などと
低レベルの小競り合い
いつも気持ち良く二人分払ってくれるから
お金に無頓着なのかと思っていたけど
一応気にしてるのね
そうだよね
節約しないとね
その割に本はバンバン買うけどね(笑)
私のスマホがバイブした
うわ、仕事の電話だ
私が電話に出ると
龍一は慌ててベランダに出ようとした
外に行かないでも大丈夫だよと首を振ったのに礼儀正しさが信条の龍一さんは手をあげて
まぁまぁと頷きながらベランダに出て行った
少しして今度は龍一に仕事の電話がかかってきた
龍一は急いでジーンズをはくと
部屋から出て電話を折り返した
耳をすますと生真面目な龍一の声が聞こえてくる
ふふふ
社会人2年目くん
頑張りたまへ
人生の先輩のお言葉(笑)
部屋に戻った龍一に
「大丈夫?」
と
声を掛けると
「全然大丈夫!!」
と龍一が元気にこたえた
龍一のこの元気一杯な態度は
少し疑った方がいいんだろか??
「なんかドライブ行きたくなっちゃった!」
「土砂降りなのに?」
「嫌かい?」
嫌ではないけど
お風呂入った後だし少し面倒くさいかな(笑)
答えずに龍一を抱きしめると
「あー、行きたくないんだなー(笑)」
と
言って
龍一が眼鏡を外した