バーニャカウダ | 50才の恋愛日記☆プラスワン

 

 

 

次の日月曜日

 

 

龍一はお休み

 

 

龍一を起こさないようにそっとベッドを抜け出してヤカンをセットした

 

 

コーヒー派だったのに龍一と付き合い始めて、すっかり朝のミルクティーが好きになった

 

 

タッパにご飯を詰めて

ゆうべの残りのチンジャオロースと冷凍のヒジキ煮をつめたら

あっという間にお弁当が完成

 

 

タッパをリュックに入れて

テーブルに座って濃いミルクティーを飲んだ

 

 


8:40

さて、行くかー

 

 


「龍一、行ってくるよ」

 

「葉子、あ、お弁当、、」

 

「自分で詰めたよ大丈夫

まだ寝てな」

 

「良かった。夕方お迎え行くからね。。」

 

 



 

午後に龍一からメールが来た

 



「会社の側で待つようにするから会社の住所教えて。」

 




ふむ



龍一はさりげなく私の個人情報を収集する






 

17:30

会社の前に出ると

あれ、、龍一がいないぞ

 

 


龍一から電話がかかってきた

 



「狭くて停めにくいから通り過ぎちゃった。セブンイレブンまで出て来れる?」

 

「はーい」

 

 

コンビニ前に移動しても龍一は居ない

 

龍一に電話した

 

 

「どこのセブンイレブン?」

 

「〇〇店って書いてあるよ。」

 

「あ、違うセブンだわ」

 

 


会社の側はセブンイレブンだらけなのだ

 


 

「すぐ移動するよ!」

 

「いいよ 分からないでしょ

龍一は動かないでそこに居て」

 

「ゴメン、、」


 

龍一を見つけて助手席に乗り込んだ

 


「葉子を歩かせないようにって思ったのに

余計歩かせちゃってゴメン、、」

 

龍一がシュンとしていたので

 

「お迎えありがとう」

 

と、ホッペにキスをすると

龍一のご機嫌が直った

 


 

「葉子、今日はどのぐらい元気?」

 

「なんで?」

 

「この近くに前から行きたいバーがあるの。」

 

「だったら電車で来れば良かったのに」

 

「だって葉子を待ちながら思い付いたんだもん。クルマ置いて電車でまた来ない?」

 

 

 

一回帰って電車でまた来るのか(⌒-⌒; )

ゆうべ良く眠れなくて少し頭痛がしていた

 

 

 

「葉子が家でノンビリしたいならすぐお家に帰るよ。

僕は一日家でゴロゴロしたから外出したい気分なんだ。」

 

 

「いいよ

じゃあ飲みに行こう」

 

 

「お店が今日開いてるかネットで調べてくれない?」

 

 

龍一が行きたいと言ったバーは

電話も営業日も非公開だった

 

 

「どうする?」

 

「じゃあクルマでやってるかどうか見に行こう。」

 

 

お店の前にクルマを停めると

開いているのかどうなのかぱっと見分からない

 

 

「見てくる」

 

クルマを降りて

ドアを開けようとすると

鍵がかかっていた

 

 

少しほっとしてクルマに戻って

 

「龍一、鍵がかかっているよ」

 

 

「えー、、残念、、じゃあ帰ろうか

夜ご飯はどうしよう、、

葉子、今日は何の気分?」

 

 

実は昨日のメンチとハンバーグで

まだダメージが残ってる、、、

 

 

「野菜の気分かな、、」

 

「美味しいドレッシング買ってたっぷりサラダ作ろうか?」

 

「あ、バーニャカウダ!バーニャカウダソース売ってるかな??」

 

 

 

 

SEIYUには売ってなくて

アンチョビあれば何とかなるんじゃない?と野菜をたくさん買って帰った

 

 

 

なんちゃってバーニャカウダはとっても美味しくて

龍一も私もすっかり気に入った

 

 

 

簡単だし

野菜がたくさん採れるし

と思ったけど

 

 

 

龍一が

「美味しいけど、太れないなぁ」

と、言った

 

 

 

龍一が太るためにジャンクにしたいけど

私は痩せたいからヘルシーにしたい

 

 

 

んー

もどかしい

 

 

 

ニンニクとアンチョビをたらふく食べたあとのキスは

ちょっといただけなかった

 

 

 

龍一さんはまったくお構いなしだったけど、、、(;^_^A