ミルクティーとラーメン | 50才の恋愛日記☆プラスワン






次の日の朝、りゅういちが起きて

洗濯したり色々忙しくしているのを

気付かないふりして目をつぶって

ベッドでぬくぬくしていると




りゅういちが小さな音で音楽をかけはじめた

うっすらした軽い感じのよく分からん音楽

彼はハミングしながらご機嫌だけど

私はロックしか聴かないので

こんなの聴いてたらまた眠くなっちゃうよ






「おはよ」




「コーヒー?紅茶?」




「ミルクティーを濃い目でプリーズ」






りゅういちが紅茶をいれたマグをベッドまで運んでくれる





一口飲んで

りゅういちにマグを渡すと

りゅういちはマグをサイドテールに置いて

ベッドに潜り込んできた




りゅういちの息が早くなるけど

私はお腹が猛烈にペコペコで

りゅういちをはがして




「りゅういち、お腹空いたよ

なんか食べにいこ」




「何が食べたい??僕は葉子さんを食べたいんだけど」




りゅういちの甘いムードには付き合ってられないよー





「腹ペコ過ぎて何でもいい

マック行こマック」




「えー、、

マックかぁ

じゃあさ、ラーメン行かない??

ちょっと歩くけど」




「行く!」




「じゃあ早く顔洗って着替えて!」




「よーし」







徒歩15分のラーメン屋さんまで手を繋いで歩く

細い道は歩きにくいけど

りゅういちは手を離さない





「葉子さんに会うまで僕はいつも1人で歩いてた。

1人じゃない休日って何ていいんだろう。」





りゅういちが

繋いだ手をぎゅっと握った




息子に手を引かれたお母さんかっ!




ラーメン屋に着いた




「僕と同じでいい?

ここで一番おすすめ」



「うん」



お店の人が伝票をりゅういちの手元に置いて去って行ったので、たまには奢ろうと思って伝票を私の側に移動しておいた




りゅういちは大盛りのラーメンをあっという間に食べ終えて

私が食べ終わるのを待って

伝票を持ってさっさと行ってしまった

ありゃ、また払わせちゃったな





あ、バレンタインに何かあげよう





りゅういちが表に出た私の右手をとって





「腹ごなしにこのまま散歩しよ」





と言って歩き始めた