パジャマを持って | 50才の恋愛日記☆プラスワン






クルマで家まで迎えに来てもらって
家に上げないのは気まずい





そもそもりゅういちの家の合鍵を持っている事自体もプレッシャーだ





合鍵渡すって事は
合鍵欲しいっていう無言の圧力な気がする




婚活サイトで出会ったりゅういち



私はまだ家に入れるつもりはない




実はりゅういちの家に行く時は
財布から現金以外のものは全て抜いている…
丸ごとりゅういちを信用しているわけじゃない
抱き合う時に
このまま首をしめられてもおかしくないんじゃないか
何て考えが浮かんだりする




合鍵を渡して
私に色んな自分を見せようとしているりゅういちに
こんな事を言ったら
りゅういちは傷つくかもしれない




そんな私に対し
りゅういちは出会った日に
携帯番号
住所
メールアドレス
更にはPCアドレスまで
ありったけの個人情報を私に知らせてきた



あ、ありったけじゃない
職場は知られたくないらしく
職場に関しては職種と最寄り駅しか知らせてこない
そうだ、実家も最寄り駅しか知らないか





りゅういちがサイトをやめてというのに
やめてない事がスマホを見られたら一発でバレてしまうし
りゅういちはWiFiのパスワードを入れたり
私のスマホに触ることに何の抵抗もないみたいなので
スマホのパスワードも
誕生日からランダムな数字に変更した






「電車で行くから迎えはいらない」






りゅういちにLINEを入れて
シャワーを浴びて着替えて
パジャマ用に全然着ていないスエットだけ持って
りゅういちの家に向かった





ついさっき
りゅういちの家から自分の家に帰ってきて
同じ日にりゅういちの家に向かうって








いったい私は何をしてんだろ








出合い系サイトには
新たにイイねがいくつか届いていたので
イイねを返しておいた