鹿児島・天文館のランドマークであるマルヤガーデンズ。
まず、「ガーデンズ」というネーミングに拍手ではないでしょうか。
ガーデンズとすることで、デパートや百貨店的要素が一気に無くなり、
親しみを感じやすくなるのは、僕だけではないでしょう。
体裁は百貨店ながら、
性格の異なる10 のギャラリーを持つこの場所は、
ショッピングがメインではなく、各セミナーや教室を配置することにより
人と人とが出会い、つながり合う仕掛け満載の場所なのです。
そんな、マルヤガーデンズの取り組みで、
大拍手を贈りたいイベントがあり、
今日は、それはご紹介させて頂きたい。
そんな、マルヤガーデンズの取り組みで、
大拍手を贈りたいイベントがあり、
今日は、それはご紹介させて頂きたい。
それは、月に一度、地元産の野菜を直販するイベントを
開くのですが、その際、野菜を販売する店員を
「社会参加が困難な若者(ひきこもりやニート)」を起用しているのです。
そんな中、マルヤガーデンズでの野菜直売イベントはというと、
社会参加が困難な若者の、社会復帰のする為の練習として、
農家で実習する話はよくあることだといいます。
すぐに結果を求めない農村の方と一緒に農作業をする過程で、
若者たちは少しずつ、農村というスローな場所や人に心を開き
適応し始める。
しかし、農村で社会参加に自信を持ちかけた若者も、
すぐに結果を求める都市部での社会参加になると、
なかなか適応できないという。
都市部にスローシティを創る仕組みがあった。
その仕組みはというと、
○若者は野菜という「物」だけを売るのではなく、
自身の心を開いてくれた「地域や人(スローシティ)」を
愛しているから、その地域や人の名前を自然に大声で
連呼して大勢の顧客と向き合う。
○顧客側は単に新鮮な野菜を買うだけではなく、
社会参加が困難な若者がスローシティで経験したであろう物語に
惹かれて野菜を買い、若者に物語への感謝や激励の声をかける。
○マルヤガーデンズには、社会参加が困難な若者の姿に
感動したという顧客の声が届く。そんな声・クチコミが、
マルヤガーデンズのファン数と売上高に寄与する。
【参照:日本版スローシティ』学陽書房】
と、大拍手を送りたい、
取り組みと仕掛けがあったのです。
現在、地元を離れる若者が多く、
郷土愛を育むアイデアが求められています。
マルヤガーデンズの取り組みが、アイデアの
ヒントになり、全国各地に郷土愛を育み企画が
普及できるようにと、気持ちを新たにした次第です。
個人的には、マルヤガーデンズでは、もう少しおじさん向けの
例えば日本酒教室やなど、趣味と実益を兼ねた講座が
があってもいいのではと思いました。