さらに散策すると、道が狭いことに気づく。
道路の幅員は約3.5m。車一台がぎりぎり通れるくらい。
その幅員しかないにも関わらず、そのギリギリいっぱいまで、
商品がはみ出ています。
立体的にディスプレイされているのです。




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これで、通路との垣根がなく、売りまっせー感が十分にでる
陳列方法となっています。

砂町商店街のいいところ⑨
陳列物がしゃしゃり出ている

通路を狭くする、もしくは無意識に通路が狭くいるため、
賑わいが演出されます。
通行人が便利がいいからと広いスペースをとることも考え物です。
舞台やライブでも、客席はぎちぎちに埋まっていた方が
盛り上がるの同じ考えなのかもしれません。


さらに、道幅がせまいため、
歩きながら両側の店を一度に見れることがいい。
ドンキホーテの圧縮陳列のごとくお店が迫ってくる
感じが楽しみを生むのでしょう。
そう、昭和でいうところの縁日なのです。




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ラーメンさえも外で食べるありさま。
なんかいいですね。


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100円からという古着屋さん。
その品数の多さにびっくり。
探す喜びがここにはあります。
掘り出し物を見つけにいく感じはいいです。
目的のない買い物スポットを配置するのも
活性化のひとつだと考えます。
「あそこに行ったら、何かいいことがある」と
思わせることが出来たらいいでしょう。


砂町商店街のいいところ⑩
目的のない買い物スポットを配置 



さらに散策。
無類のたこ焼き好きな私でして、
この商店が3件目のはしご。
で、初のイートイン。
たこ焼き屋へ潜入。

ビールを注文。
すぐに瓶ビールが運ばれてきました。
そして、
店主が栓を開けて、なんと、
私にコップに注いでもらったのです。
後で、分かったことですが、
この方は店主でもなんでもなく、
ただのお客でした。



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お客がお客の世話をする、下町っぽいお店なのです。

銀座砂町商店街は、商店街の魅力に加え、
多彩なイベントも集客に一役買っています。
毎月10日に「ばか値市」と題した、商店街あげての大安売りが
行われる他、縁日や福引き、七夕祭り、毎年4月8日には
近隣の幼稚園児約100名からなる鼓笛隊のパレードが、
商店街を練り歩く花まつりが行われるといいます。
小さい時からファンを増やしていくアイデアがここにありました。



砂町商店街のいいところ⑪
イベントで小さいこどもを参加させ、小さい時からファンを育てる



約二時間の散策が終了。
温かい食べ物が並ぶ商店街からは温かい人のぬくもりが感じられました。
まずは、“色んなアイデア”で温かさを演出、積み重ねることが、
地域活性化の第一歩になることが分かりました。