さらに、その隣に行列を発見。
一見、普通の焼き鳥屋さんなのです。
街の焼き鳥屋さんという感じなので、
想像ですが腰が抜けるほど味がウマイって訳でも
なさそうです。なのに大人気。
人気の秘密は…けむり感でしょうか。
もくもく感が凄い。通りにまで、もくもく。
もはや煙が大きな広告の役割を果たしているようで、
今日も元気にやってますよ!的な匂いとタレの匂いとで、
お腹いっぱいで来てもお腹へる感じになります。
砂町商店街のいいところ③
各お店が、煙を“積極的に”出しており活気を演出している
昭和の時代ではこのような傾向が至る所で見られたという
ことを年配の方によく聞きます。
その昭和感が色濃く出ている商店街。
また煙以外でも昭和感が出ており、
それはお店の人と客の距離感が近いこと。
歩いているとお店のかたがどんどん話しかけてきます。
もちろん、それが嫌だって方もいると思います。
しかし、 上野や築地などで見られる、
一見さんが多いゆえの一方通行的な声掛けとは違い、
ここの押し売りは、押されている感じがしません。
それは、きっと値段を言わない接客をしているからでしょう。
アメ横などでは、よく「安いよ!安いよ!○○円値引きだよ」
なんて声を掛けますが、ここでは、どの店も値段を分かりやすく
店頭に掲載しています。それによってお客さんは安心し、
またお店の人はお客のことを考えた接客が出来るのでしょう。
砂町商店街のいいところ④
店主の人が積極的に“押しつけがましくなく”
話しかける空間がある
高齢者に優しく、ベンチも随所に配置。
さらに、自転車は必ず押して通行することを指導しています。
砂町商店街のいいところ⑤
高齢者優先のことを考えた商店街づくり
さらにずんずん進むと、
お店のバリエーションが多いことにびっくりします。
焼き鳥屋が一番多かったのですが、
他に、先ほどのトマト屋さん、あさり屋さん、マグロ屋さん、
おでん屋さん、団子屋さん、たこ焼き、中華に韓国料理に…。
どなたも、本人は無意識なのでしょうが、
一生懸命さが伝わってくるお声掛けで、
ついついつまみ食いするような具合になってしまいます。
もちろん、声掛けがなくても、
匂いと煙に負け、つまんで食べたくなるのです。
太るー。
砂町商店街のいいところ⑥
商店街のお店のバリエーションの多さ
さらに、食べる仕掛けがまだあります。
この商店街では、お店の特徴として、テイクアウトの他に
中で食べる場所が多いこと多いこと。
8割くらいのお店が中でも食べることができます。
そのため、意外にも、この商店街には飲食店が少なく、
飲み屋の姿が見当たりません。
中でビールくらいは出せる環境にあるからなのでしょう。
どのお店も、テイクアウトOKは普通ですが、
お店の前や店内に飲食スペースがあり、食べられます。
まさに、1人食べ歩きの天国の商店街。
お店で食べていたら、友達、知り合いに会って、
または、知らない人でも友達となることだって出来そうです。
あまりディープな付き合いになると、行きにくくもありますが、
そこは、お店がひしめく砂町商店街。選択肢は無数にありました。
砂町商店街のいいところ⑦
商店街のお店は、露天以外でも中で
食べる環境が整備されている
午後2時すぎなのに立ち飲みしている人が多いこと。
ちなみに、外国人が一人立ち飲みしております。
ということなので、私も立ち飲み立ち食い。
さざえが一本100円!
三陸で食べた以来の安さです。
さらに進むと、
大手スーパーの赤札堂があります。
その対面には同じ業種のスーパー、
二軒隣にもスーパーがありました。
普通はライバル店になる同業種なのですが、
共存関係がうまくいっているのでしょう。
大手スーパーを近くに誘致するのは、敬遠傾向にありますが、
このように、人が集まる環境を整備する方が、売り上げもあがり
盛り上がることが、この事例からうかがえます。
砂町商店街のいいところ⑧
大手スーパーとも共存共栄している
さらに散策すると、道が狭いことに気づく…。
つづく。