問題!
ゲームをやらない方でも
ドラゴンクエストシリーズが人気ということはご存知だと思います。
2009年末に発売されたドラクエ9。
国内出荷本数が415万本突破し、シリーズ最高を記録しました。
そのドラクエ9から搭載された機能として、
DSの無線通信を使った「すれ違い通信」というのがありました。
通信機能をオンにしてゲーム機を持ち歩くと、他のユーザーとすれ違った際に
自動で通信が行われ、宝の地図が交換されるというもの。
家電量販店の店先に、すれ違い通信目的のユーザーが集まるという現象もあったのですが、
実はこの「すれ違い通信」の機能をつけたことによって
ドラクエ9がシリーズ最高の出荷本数のとなったのです。
では、どのような理由で、
「すれ違い通信」が本数を増やしたのでしょう?
【答え】
ドラクエ9の中古買いを防いだ
【解説】
ゲームソフトは、書籍などと同様、中古市場が発達しています。
過去のドラクエシリーズでは、早々に遊び終えて、
ソフトを売ってしまうユーザーが沢山いました。
販売本数を増やすには、中古市場の流出を出来るだけ食い止めることが
大変効果的になってきます。
そこで、「すれ違い通信」をつけ、この機能を楽しみたいと考えれば、
より多くのユーザーが集中してプレーしている“旬”の期間を
逃すわけにはいきません。
「しばらくして中古の値段が下がったら買おう」と考えていたのに、
我慢できず新品を買ったユーザーも少なくなかったのではないでしょうか。
参考文献「ビジネスモデルを見える化する ピクト図解」
作者は文末で「と、推測できます」と語っており、
裏がとれていないものは、放送コードにはのりません。