本を買った


緑でいっぱいの
小さな文庫本





慣れていないゆっくりとした読み方



一つ一つ文字を辿りながら
丁寧に読んだ



気に入ったページごとに
自分の指をはさんでいたら



指の数が足りなくなった




あぁ
これって



あの頃の自分と重なるようだ




この間帰り道で小学生が

ボールを投げては
落ちてくるのを
必死になって追いかけてた



空と同じ真っ青な
小さなゴムボールだったかな





昔はよく

似合いもしない
"カッコイイ"を
自分のものにしようとしてたっけ




あの頃の自分


やっとわかるのは
全てを無くしたことに気がついてから