もの描くひとびと、奏でるひとびと -39ページ目

もの描くひとびと、奏でるひとびと

絵画、浮世絵、音楽のこと

いい物語があって、それを語る人が居る限り、人生は捨てたものじゃない。

 

名監督、ジュゼッペ・トルナトーレが

豪華客船の中で生まれ、生涯船を降りることのなかったピアニストを描く。

 

テーマ曲「ロスト・ボーイズ・コーリング」

元ピンクフロイドのロジャー・ウォータズが静かに歌い、エディ・ヴァン・ヘイレンのソロギターが叫ぶ!

映画に興味が無くても、この曲が(このコンビが)聴けるだけでも素晴らしいのだけれど、是非、映画も観てください。


 

名監督、ジュゼッペ・トルナトーレが

豪華客船の中で生まれ、生涯船を降りることのなかったピアニストを描く。

 

第二次世界大戦の終戦直後、マックス・トゥーニーは愛用のトランペットを金に換えるために楽器屋を訪れた。

彼はトランペットを売った後になって、店主にもう一度だけトランペットを吹かせて欲しいと頼む。

彼の演奏を聴いた店主は、同じ曲がピアノで刻まれたレコードを持ち出し、曲と演奏者の名前を尋ねた。

すると彼は、「1900 (ナインティーン・ハンドレッド)」と呼ばれた男の物語を語り始める。

 

大西洋を往復する豪華客船ヴァージニアン号。

その上で産み捨てられた赤ん坊を拾った黒人機関師のダニー・ブートマンは、その子に自分の名前、捨て置かれていた箱の名前、生まれた西暦などから「ダニー・ブードマン・T.D.(Thanks Danny)レモン・1900」と名付けて大切に育てる。

しかし、ダニーは1900が8歳の時に事故で帰らぬ人となった。

1900はダニーの葬儀で流れた音楽に惹かれ、ピアノを弾き始める。 

 

ジュゼッペ・トルナトーレ監督といえば、「ニューシネマ・パラダイス」「鑑定士と顔の無い依頼人」「明日を夢みて」と名作揃い。音楽はエンニオ・モリコーネ。

そして、この映画ではピアニストのティム・ロスとトランペット吹きのプルイット・テイラー・ヴィンスの演技も秀逸。

 

これからご覧になる方の為に、これ以上のストーリーは割愛させて頂きます。

人々に愛され、音楽、ピアノに生きた男は然し、他に生きる術を知らなかったのでしょう。

船と共に、海の上で消えていくピアニストが最後に語る彼の人生とは‥

 

 

 

 

オリジナルの上映時間は170分、アメリカでは120分。

4Kデジタル修復・イタリア完全版の170分は流石に長い、少し冗長ではないか、とも感じたがここにしか収録されていない曲もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実母と薬物の呪縛を断ち切り…「人々の希望の星となった」女性の大逆転劇!

 

チェスを知らない方にも観てほしい名作!

第73回プライムタイム・エミー賞では、作品賞リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/テレビ映画部門を受賞。

 

 

1シーズン、全7話

 

原作は「ハスラー」「地球に落ちてきた男」の、ウォルター・テヴィス

脚本と監督は、スコット・フランク

主演は、アニャ・テイラー・ジョイ

 

 

9歳の少女エリザベス・ハーモン(ベス)は交通事故で母親を失い養護施設に入れられる。 

そこで、用務員のシャイベルにチェスを教えてもらい、メキメキと上達する。

 

地区大会、州大会、全米大会と次々と勝ち続け

やがて、グランドマスター、ロシアのチャンピオンに挑戦する。

 

チェスを知らなくても、充分楽しめます。

濃厚な内容を7話にギュッと詰め込んだ良作。

 

玩具メーカーのスピンマスターは、クイーンズ・ギャンビットが公開されて以降、チェス関連の製品の売上が3桁増加したと発表した。

EC企業のeBayは、チェスセットを含む関連製品の売上が215%増加したと発表した。

チェス対局サイトのLichessは、公開日以降、1日のピーク時のプレーヤー数が大幅に増加していると発表した。

同じくチェス対局サイトのChess.comでは、新規プレイヤーが5倍に増加した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


こんにちは
将棋とチェスをこよなく愛するKtです!
そして、棋士・羽生善治九段の大ファンでもあります。


羽生善治九段が、将棋連盟の新会長に就任されました。
私はこのニュースに、大きな驚きを隠せませんでした。

もちろん‥ 羽生九段であれば、その実績、人格と、会長になって何らおかしな人事ではありません。
然し、羽生九段と棋士会には、マスコミにあまり報道されなかった確執があるのです。


1995年、羽生善治は前人未踏の七冠(当時叡王位タイトルは無かった)を達成しました。
前年に六冠を全て防衛した後、最後のタイトルをもぎ取ったのです。

その2年後の1997年、将棋会館建て替えに関連して、大きな事件がありました。

詳細については、「盤上の人生 盤外の勝負」という書籍で河口俊彦(元将棋棋士。2012年現役引退)さんが書かれています。


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ちょうどこの頃、羽生の今後に大きな影響を与えたであろうと思われる出来事が起った。
東京将棋会館が建ってから20年以上が経ち、あちこちが傷み出した。そこで、大がかりな修理をするか、いっそ建て直すか、という話が出た。
大問題であるから、例によって審議委員会が作られた。
中原誠が委員長で、羽生など上位棋士が委員として加わった。

このとき羽生は、将棋界の実質的な代表者になったのだから、運営面にも関わらねばならぬ、との使命感を強く持った。
そして、この問題を真剣に考えたらしい。建築について勉強し、一級建築士や会計士などにも助言を求めたと聞く。

そして、建て直すべきとの結論を得て、試案をまとめた。それをみた先崎学によると、考えられぬほど完璧なものだったという。
委員会も羽生案を答申しようという空気だった。

自信を得た羽生は、東京だけでなく関西でも、若手棋士たちとの集会を開き、試案を説明し、賛成を得た。
そうして、棋士総会で羽生案が採決されることになった。

念を入れて、総会当日の午前中に、鳩森神社で羽生案支持の若手棋士たちを集めて、意見を確認した。
午後から棋士総会が開かれ、いよいよ「将棋会館建設」についての採決がはじまった。

理事会が示したのは、
(1)新将棋会館を建てる。
(2)五年様子をみる。
(3)十年様子をみる。

の三つからどれかを選ぶ、という投票方法だった。

建て直すか、やめるか、白か黒かと言わないで、三者択一にしたあたりが将棋指しらしいやり方である。
投票結果は大差で、(3)十年様子をみる、だった。

その結果は仕方ないとして、驚いたのは、羽生案に対する支持が予想をはるかに下回ったことで、感じとしては、支持すると確約した棋士の半数が裏切っていた。

私は腹が立った。今の将棋界の若者はどうしようもない、と思った。表では羽生にへつらいながら、陰で裏切るなんて、いかにも陰湿ではないか。結果が出たときの羽生の顔を見ることができなかった。
羽生には大ショックだったろう。
これ以後、運営面に関わろうとはせず、若手棋士たちとも付き合わなくなった。
棋士総会には顔を出すが、それも中途に来て、すぐ帰ってしまったこともあった。
ともあれ、将棋界はあのとき、いちばん大切な人のやる気をなくさせることをしてしまったのである。それがどれほどの損失か、反対票を投じた若手棋士たちはわかっていない。

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羽生善治はストイックな人間である。
将棋は本業としても、囲碁とチェスの腕前も大したもので、これらの勉強が本業の将棋に役立つと思っている(実際に、そうであるが)
ギャンブルや、その他の下らないことには手を出さず、群れない一匹狼。

当時の勝率、勝星を調べれば一目瞭然、棋士全員が羽生善治にボコボコに負かされた、いわば「羽生被害者の会」のメンバーである。
面白い筈が無い。
男の妬み僻みは女性のそれより大きく陰湿。


この間、羽生善治に何か大きな変化があったのか?棋士達が変わったのか、知らないが、今回の会長就任が悪手にならないことを祈るばかりです。