宝山寺、聖天さんと生駒ケーブル、女町エレジーって? | もの描くひとびと、奏でるひとびと

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こんにちは

 

石坂まさを、という作詞家をご存じでしょうか?

 

本名、澤ノ井 龍二(1941年5月18日 - 2013年3月9日没)

昭和の歌謡曲に明るい方なら、ぴこーん!とくるかもしれません。

 

小林旭の「北へ」の作詞をした名作詞家ですが、何よりも「宇多田ヒカル」のお母さんの「藤圭子」を世に出した方でもあります。

 

とても貴重な、藤圭子の弾き語りと石坂まさをの在りし日。


 

 

この石坂まさをの作詞・作曲した曲で「女町エレジー」という曲があります。

検索していただくとよく解るのですが、とても多くの歌手にカバーされています。 中には「憂歌団」の名もあったりして驚きますが、それほど人気の曲だったという証しです。

三笠優子の歌唱が有名ですが、藤圭子も歌っています。


 

この「女町エレジー」、別名「生駒ブルース」とも呼ばれていて、多分、奈良県在住の昭和世代の人なら知っている人も多いでしょう。

歌われているのは、奈良県生駒市にある、宝山寺の門前町。

生駒新地とか宝山寺新地、とも呼ばれました。

 

「精進落とし」をご存知でしょうか。

元来は喪主や遺族が参列者をもてなす宴席をさす言葉であるが、神社や寺に参詣をすませた男たちが、その足で門前の色街に立ち寄って、歓楽に耽ることを意味する言葉でもあります。

 

ここ生駒新地は宝山寺への参拝後に立ち寄る、「精進落としの場所」として発展した場所である。

ですので、生駒新地は「宝山寺新地」とも呼ばれているのです。

その宝山寺(聖天さん)へ行ってきました。

 

 

新年のお参り、先ずは例年参拝する「橿原神宮」へ

 

 

次の日、生駒市に向かいます。

奈良県の北西、大阪と隣接し、奈良県では人気の住宅地もあります。

近鉄生駒駅からすぐ、鳥居前駅が生駒ケーブル(生駒鋼索線)の出発駅です。

1918年に日本で最初のケーブルカー(宝山寺線)として開業した近鉄生駒ケーブル。

その後、路線は生駒山上へ延長され(山上線)、国内最古・最長(全長2キロメートル)のケーブルカーとなりました。

2000年2月までは開業当時の車両が使用されていましたが、現在は犬(ブル号)、猫(ミケ号)等の形をしたユニークなデザインのケーブルカーが人気を集めています。

 

 

 

宝山寺駅にある乗り継ぎの「山上線」

 

鳥居前駅のレトロな装飾

 

 

昭和の喫茶店

 

 

暗峠(くらがりとうげ)に続く道

暗峠は、日本の道百選の1つ。

標高は455m。暗越奈良街道の生駒山地における難所で、つづら折りの少ない直線的な急勾配が続く。特に大阪府側は、麓から峠まで約2.5kmにわたる勾配である。峠道の沿道や道端に、古寺や地蔵、石仏といった歴史的なモニュメントも多く存在する。近年ではハイキングルートとしても有名である[1]

峠の頂上には小さな集落があり、2022年現在でも営業している茶店もある。この付近の路面は江戸時代に郡山藩により敷設された石畳となっている。この50mほどあるコンクリート舗装の石畳のそばに大神宮灯篭や往年の道標などが見られる。この石畳は、暗峠が急坂であることから、参勤交代で殿様が乗った籠が滑らないようにするために敷かれたものである。これは現在においても健在であり、石畳の道路が国道に指定されている道は極めて稀である

 

 

 

 

 

 

 

私が参拝した時は人もまばらで、静かに参拝出来ました。

 

聖天様とは略称であり、正式には「大聖歓喜双身天王」様と言います。
また、大聖歓喜天・大聖歓喜大自在天・象鼻天・天尊とも言います。
 
聖天様は男天様と女天様の双身です。男天様の起源は、インドはヒンドゥー教のガネーシャ神様であり、女天様は仏教の十一面観音様です。
つまりは、ヒンドゥー教のガネーシャ神様が、仏教の十一面観音様と、双身で仏教に帰依された神様です。
ガネーシャ神様と言えば、「夢をかなえるゾウ」という、本やドラマでも有名なので、聖天様を知らないという人でも、ガネーシャ神様のことは、知っているかもしれません。
 
昔、お聖天様がまだ鶏羅山に陣取って、魔神として種々な障碍をし暴れ回っていたので、他の神々から憎まれ毒物までも喰らわされ苦しんでいたのを女天である十一面観音様がこれを哀れみ、聖天尊に仏法に帰依する事を誓わせ、善神になるなら助けてやろう、と、その山中にある油の池に連れて行き、その油を加持して聖天尊の頭より灌がれ、その結果悪い毒物が除かれ、約束通り悪神が善神となり、十一面観音様と力を合わせて世の中の苦しんでいる者を救う誓願を立てられたそうです。
 
下世話ですが‥ ですから、境内にある灯籠や石柱には、「浴油料」と彫られています(商売繁盛の御利益で有名ですから、そこに彫られている金額も半端ではありません)
 
 
すっかり暗くなってしまいましたので、帰路につきました。
おしまい。