雲一つない快晴の中で週末を迎えた。
今週はどういう訳か特に忙しくて、全然ブログの更新もできなかったわけだが...
それでも経済は動いている。
投稿していないだけで、もちろん自分は日々チャートを確認している。
投稿が途切れたからといって、株や為替で破産した...とかそういうわけではないので安心してほしい。
多少の上下はあるものの、日経平均は38000円台で横ばいが続く。
もちろん個別株毎に値動きはあるから一概には言えないのだが、比較的落ち着いた相場が続いた。
悪く言えば、大きく躍進もしないような、何となく消極的な状態が続いているということである。
先日大幅に円高(ドル安)となった為替は、再び円安(ドル高)トレンドへ。
同じようなことをしばらくずっと繰り返している。
すなわち、急激に円高となり、徐々に円安が進むというサイクルである。
米国の主要経済指標が発表されるにつれ、景気の下方トレンドが強まりつつある。
「当面の間利下げはしないだろう。」そう思われていたはずだが、最近それが揺るぎつつある。
すなわち利下げ早期化トレンドである。
一般的に利上げは国債価格の上昇・株価の下落トレンドを生み出すと言われている。
利下げはその逆。すなわち、国債価格の低下・株価上昇である。
景気回復は国債価格下落・株価上昇。景気停滞はその逆。
現在、景気は停滞局面に入っているが、同時に利下げムードも進行している。
それ故、景気悪化の中でも、株価が上昇トレンドになっているのである。
経済は複雑系。さまざまな要素が複雑に絡み合って、日々のチャートの値動きを構成している。
だから単一の指標のみで値動きを正確に予想することは難しい。
そこに、それぞれの投資家の駆け引き・思惑のようなものも組み合わさることによって、さらに値動きの予想が困難になるのである。
はっきり言って、患者の病状を評価しながら投薬・治療をして予後を予想する方が100倍簡単である。
だからといって、集中治療の仕事が簡単であるとは言わないのだけれども。
そんな中でのドル円為替チャートである。
米国の利下げは円高(ドル安)圧力となり、反対に利上げは円安(ドル高)圧力となる。
利下げトレンドにもかかわらず、じりじりと円安が進んでるのは非常に不可解である。
何か理由がある。利下げによる円高圧力をかき消すほどの、円安トレンドが存在しているということだ。
それはいったいなんなのだろうか。
過去記事でたくさん書いているのだが、来週はその辺について書いてみようと思う。
(是非過去の記事も参照してみてください。)
といったところで、よい週末を。