当直明けの満身創痍で昨日は夕回診ができなかった。
連休中の暑い日々が嘘のように、数日間寒さが続く。
こういうところはまだ5月なのだなと思う。
米国株は横ばい。
ある程度主要な経済指標の発表が終わり、しばらくは落ち着いた相場が続くだろうか。
逆に言えば、上下が読みづらい相場となっているのかもしれない。
ドル円はじわじわと上昇。為替介入後は円安が進行中である。
歴史的な円安。
その原因は、主要先進国との金利差が拡大し、円売りの状況が続いているから。
そして、低金利の環境下で、自国の国債の自転車操業を続けているからである。
ポイントは後者である。
政府が国債を発行し、機関投資家が国債を買い取り、日銀がさらにそれを買い取る。
そのサイクルの中で日本円はどんどん膨らんでいく。
米を作りすぎてしまったら値下がりしてしまう。だから減反して生産量を減らす。
作りすぎてしまったら相対的に価値は下がってしまうという理論。
主要先進国が緊縮を行っている中、政府と日銀はどんどん日本円を市場に供給しているのである。
円安になるのは当たり前。むしろ現在の状況下でないと、財政が回らないのである。
他国が利下げに転換したら、円安はある程度は収まるだろう。
でも、数年前までの1ドル110円台までに回復するかは非常に疑問である。
否、利下げしても円安が続くのではないか...とまで思ってしまう。