医療コラム お酒と健康 現場の経験を書いてみようと思う | 外科系集中治療医による新NISAの記録

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休日の医療コラム。

今回は「お酒と健康」について。例によって個人的な見解を書かせてもらおうと思う。

 

 

といっても、この手の話は厚生労働省はもちろん、大手メディアでもたくさん取り上げられているので詳細はそちらを参照してほしい。

 

今回の記事では、今自分が実践している断酒について書こうと思う。

 

2024年3月3日。ひな祭りから断酒を始めて、現在1か月ちょっとが経過しようとしている。

といっても歓送迎会の時期であるから、付き合い程度には飲んでいるけれども。月数回程度かな...と。

 

もともと医学部に入学してからほぼ毎日、ビールに日本酒みたいな生活を続けていた

今思い返せば、非常に不健康であったなと感じる。もはや依存症。医者の不養生である。

それをピタッとやめて、1か月が経過した。そんな中でこの記事を書いている。

 

この1か月の間に色々な身体の変化があったように感じる。

 

まず肌がキレイになってきた。これが一番かもしれない。

もともと赤ら顔でニキビもできやすい体質だったのだが、それが日に日に改善している。

毛穴も締まるようになってきたし、風呂上りの化粧水のノリもよくなってきた。

 

 

睡眠の質も良くなってきた

途中で目が覚めることも少なくなってきたし、目覚めの気怠い感じも今ではほとんど感じない。

 

あまり自覚はないのだが、肝臓とか腎臓とか、いわゆる沈黙の臓器の負担も減ったのだと思う。

ほぼ毎日のアルコール摂取。そこからの解放は、身体の臓器たちにも良い影響があったのではなかろうか。

 

 

医師としての経験を重ねるうちに、夜間・休日の呼び出しも増えてきた。

そんな状況であるから、禁酒の必要性はずっと感じていたのだが、なかなか踏み切れずにいた。

 

 

方法は色々あるのだろうが、自分の戦略は「毒を以て毒を制す」。

アルコールを飲まない代わりに、お菓子と紅茶を心ゆくまで楽しむのである。

 

夜間の糖分・カフェインも決して推奨されるものではないだろう。

でも、「アルコールよりはまし」といったところだ。

少なくとも糖分・カフェインなら、患者が急変しても自動車を運転して病院に行くことができる。

 

実際夕食後の状態では、そこまで多量にお菓子を食べようとは思わない。

紅茶を数杯飲んだところで、不眠になることもない。日中の疲れであっという間に眠りについてしまう。

 

はじめこそショートケーキとかシュークリームとか、それなりに食べていた気もするが、次第に量も減ってきた。

そして不思議なことに、飲み会とかで久しぶりにお酒を飲むと、何となく違和感を感じるようになった。

「あれ、お酒ってこんなに変な味だったっけ?」と。

こうなると、自然と飲酒欲もなくなっていく。

そうか...昔はアルコール依存だったんだと自覚するようになる。

 

お酒と健康というのは難しい

適度な飲酒が健康に良いという報告もあるし、ゼロの方がよいという意見もある

もちろん気を失うまで飲むのは、どう考えたって危ないからやめた方がよい。

でも長期的な影響というのは結局わからないし、調べようがないのである。

この世界は複雑系、様々な要素が複雑に絡み合ってできている。

だから「酒飲み」と「シラフ」に分けて、その予後を追っても結果はまちまち。

共通の見解は得られないという訳である。

 

でもまあ、日々の暮らしは健康的になった気がする。何よりも酒関連の出費が減った。

そろそろお酒やめてみようかな...そんな考え方の人がいたら、この「毒を以て毒を制す」作戦はよいかもしれない。

お酒をやめたいと思っているそこのあなた

まずは、大好きなスイーツを食後に食べることから始めてみよう

 

お試しあれ。