投資コラム 商品が私たちに届くまで 前編 AI時代の物流はどうなるのか?  | 外科系集中治療医による新NISAの記録

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休日の投資コラム。「商品が私たちに届くまで」
生産されたモノが消費者である私たちに辿り着くまでの過程。
そして、これからそれがどうなるのかについて、私見を書いていこうと思う。
そんなにお堅い話にはしないつもりです...はい。
 
まずはこの絵を見てみてほしい。
 
作られた商品が、私たちに届くまでを分かりやすくしてみた。
生産者から消費者に商品・サービスが届くまでの間には、いくつかのステップがある。
基本的に野菜は直接農家から買わないだろうし、パソコンも工場から直接買わないだろう。
 
小売というのは、私たちが商品を購入する先のこと
たとえば、スーパーマーケットやコンビニ、電気屋さんなどを指す。
 
卸売(おろしうり)というのは、生産者から商品を大量に仕入れて、小売店への仲介を行う業者のこと
古くからある問屋などはこのカテゴリーに該当する。厳密にいえば違うらしいのだけれども...。
 
今回注目するのは、この小売と卸売について。
作られたモノが私たちに届くまでのプロセスについて書いていく。
 
と...その前に...

 

 

人を雇いたければ給料を払わないといけない。人件費というやつだ。

企業の売り上げから、人件費などの出費を引いたものが利益となるわけだが、人件費というのはそれなりに大きな額になる。

つまり、商品が私たちに届くまでの間に、誰かが介在するほど商品の値段が高くなるということである。

 

そんなことを踏まえて、もう1枚。 

 
 
これは石見銀山絵巻に出てくる1つの絵である。
ずいぶん前に観光したのだが、ふと思い出したので紹介させてもらう。
 
銀を掘るために洞窟を掘る。
そうすると水が自然と出てきて、トンネル堀りに支障が生じる。
だから、せっせと貯まった水を人力で上へ上へと運んでいる様子を描いている。
 
なんと健気な姿。彼らは自分達の仕事に多少なりとも誇りを持っていたのかもしれない。
しかし、こういった仕事はおそらくもうほとんど存在しないのだろう。
技術革新、電動ポンプの登場によって彼らは絶滅したのである。
水汲みだけではない。掘削、製錬など様々な領域で機械化や自動化がすすみ、人員を増やさずに大量生産することが可能となった
その一方で、そうした変化についていけなかった多くの人が失職することになったのだろう。
 
昨今、AIの登場で仕事がなくなるなんて騒がれている。
けれども、今に始まったことではない。
技術革新の連続は、私たちに快適な生活をもたらしたかもしれないが、その反面日々の仕事を奪ってもきたのである。
 
話を元に戻そう。卸売と小売である。
生産者から消費者に商品が届くのに、これら2つが介在する訳だが、そこをショートカットできればコストカットが可能になるわけである。
今でも産地直送サービスなどが普通にあるが、今後AIによってそのトレンドがますます加速するかもしれないのだ。
 
そうすると、私たちはさらに安価でモノやサービスを手に入れられるかもしれない。
その一方で、卸売や小売は今までとは違う働き方が求められるようになるだろうし、その流れについていけなければ失職ということも十分に考えられる。
 
では、今後どのように変わっていくのか。
長くなってしまったので、また明日。