本日は土曜日。株式市場はお休み。
休日・祝日は普段のカルテではなく、様々なコラムを記載しようと思います。
今回のコラムは「長期投資」と「インフレ」について。
今週書き続けてきた内容をひとまとめにしました。
気になる方は、以前の記事もどうぞご覧くださいませ。
pompoko2525が大学時代から、真剣に100回くらい繰り返し視聴した動画。
一度で理解するのは難しいと思うが、是非、繰り返し見てみてほしい。
この世の貨幣は債務から作られる。いわゆる「Debt base monetary system」といわれるものである。
お金はどこから生まれて、どこに向かうのか。
この動画の要点は以下である。
①貨幣は、誰かが返済を約束している債務から生まれる。
②貨幣と債務は、元本と利子の支払いによってこの世から消滅する。
③利率が下がると、人々がお金を借りやすくなり、インフレとなる。
④利率が上がると、人々がお金を借りづらくなり、デフレとなる。
上記①、②を図にしたものが以下である。
ここで大切なのは、貨幣と債務の総額が異なること。
すなわち、債務は元本と利子からなるが、貨幣としてこの世にあらわれるのは元本分のみであるということ。
別の言い方をすれば、債務の利子にあたる部分の貨幣はこの世に存在しないということである。
この世界に貨幣が作られるたびに、「地球上には存在しない利子」を含む債務がどんどんと膨らんでいく。
そして債務によって生成される貨幣の量を債務の返済が大きく上回ることで、市場から貨幣が消失する。
この状態を「恐慌」という。
恐慌となるのを避けるためには、新しく債務を作って(借金をして)、市場に貨幣を供給し続けるしかない。
それ故に世界はインフレへと傾くのである。
S&P500、金価格などの金融資産が右肩上がりで値上がりするのはこのためである。
それだけではない。おにぎりやトイレットペーパーの値段、サービス料が上がり続けるのもこれが原因である。
企業努力が足りないとかいうことではない。値上がりは「自然の摂理」なのである。
しかし、これは現行の市場経済において根本的な解決策とはなりえない。
①貨幣を債務から生み出す。
②債務が膨れて、恐慌のリスクが増す。
③それを防ぐために、新たに債務から貨幣を生み出す。
④さらに債務が膨れる...。
この終わらない無限ループを繰り返す必要がある。
結局やっていることは、借金の返済をするために、あらたに借金をしているということ。
「Debt base monetay system」において「恐慌」はいつか必ず起こるものなのである。
「インフレ」が「自然の摂理」だとすれば、「恐慌」はさながら「宿命」のようなもの。
1929年の世界恐慌も、2008年のリーマンショックも、現行の経済システムの先にある「宿命」そのものであった。
インデックス投資とはS&P500や日経平均などの主要株価指数に投資するものであり、コンスタントな値上がりが期待できるが、それはこれまで書いてきた理由による。
すなわち、「自然の摂理であるインフレ」に上手く乗っているからである。
しかし、その波は永遠には続かない。その先には「恐慌という宿命」が必ず待ち受けている。
だから大切なのは、経済についてしっかり知ること、そして経済を注視しつづけること。
「購入したらほったらかしでよい」などという理屈は絶対にありえない、と私は思うのである。
いかがでしょうか?
色々書きましたが、このブログでは「経済の知識」「見るべきポイント」など、自分の経験を元に発信していこうと思います。
是非今後ともよろしくお願いいたします。