三十三番。 | りんごのゆくえ。

りんごのゆくえ。

*フランスでの日々や旅の感想、ゆるゆる更新*


りんごのゆくえ。-1

高千穂の夜神楽は三十三番からなっています。
地域によって順番や内容は少しずつ変わるそうですが、オーソドックスなものは以下のようになります。
(高千穂町観光協会出版の『祈りと伝承の里 高千穂の夜神楽』を参考にしています)


御神屋始め→舞のない神楽。神々を誉め、この場に集う人々の願成就を祈る。
1、彦舞→猿田彦の舞。神庭(=神楽が舞われる場所)を浄める。
2、太殿→氏神様の神庭を浄め、御神屋(みこうや=神殿)をつくる。
3、神降→神楽宿に神々を招き入れる舞。
4、鎮守→二女神が登場し、土地を祓い浄める。
5、杉登→氏神様が依代であるすぎを伝わって御神屋に降臨される舞。
6、地固→大地を踏み固めて安定させ、豊作を感謝する舞。
7、幣神添→御幣の威徳を讃える舞。豊作を祈る。
8、武智→タケミカツチノカミの戦いの準備の舞。
9、太刀神添→タケミカツチノカミの戦いの舞。太刀によって厄難を祓う。
10、弓正護→弓矢の呪力で悪霊を祓い、七徳五福を授ける勇ましい舞。
11、沖逢→水神を祀る火伏の神楽。
12、岩潜→岩間を潜る激流を表す。曲技が披露される。
13、地割→竃祭りの神楽。台所で神事が行われる。
14、山森→二頭の猪鹿(しし)を引き連れた山の神が登場。獅子舞の原型とも。
15、袖花→穀物の種を祭り、収穫を祈る神楽。田の神を招く。
16、本花→収穫を祝い、氏神に感謝し次の年の豊穣を祈る。
17、五穀→穀種を祀る舞。五穀を撒く。
18、七貴神→大国主神が七人の御子神を鍛え育てる舞。
19、八鉢→曲芸のような技が披露される。
20、御神体→イザナギとイザナミが酒を醸し酔う。観客にも絡む。
21、住吉→海神を讃え祀る舞。
22、伊勢→「岩戸五番」の序曲。岩戸開きのためのお祓い。
23、柴引→天香具山の榊を岩戸の前に飾る舞。
24、手力雄→手力雄神が天岩戸を探り当てる様子を描く。
25、鈿女→能の影響を受けた舞で、気品にあふれ優美。
26、戸取→手力雄神が岩戸を持ち上げ、放り投げる。
27、舞開き→天照大神の再臨を祝い喜ぶ。
28、日の前→大幣を祀る神楽。外注連の神送りの舞。
29、大神→大海神を鎮め浄める舞で、願掛け、願解きの意味がある。
30、御柴→二神が束ねた柴(榊)に乗り村人に担がれる。神主と問答。
31、注連口→注連を解き、神を送り出す舞。
32、繰下し→雲下しの準備をする舞。
33、雲下し→フィナーレ。雲(天蓋)を下ろす。


りんごのゆくえ。

わたしたちの行った上田原公民館では、以下のようなスケジュールでした。
1.御神屋→2.彦舞→3.神降し→4.鎮守→5.杉登り→6.袖花→7.地固→8.弊神添→9.沖逢→10.太刀神添→11.住吉→12.火の前→13.四人武智→14.山森→15.柴荒神→16.弓正護→17.地割→18.五穀→19.杵舞/御神体→20.本花→21.岩潜り→22.七鬼神→23.武智神添→24.八鉢→25.大神→26.柴引き→27.伊勢神楽→28.手力男→29.鈿女→30.戸取り→31.舞開→32.注連引き→33.雲降し
(赤く強調した部分は、一般的なものと名称が違っているもの)

1の御神屋は10日17:30ごろにスタートし、全て終わったのは11日9:45ごろでした。
実に、16時間以上行われていたことになります。


次回、写真を交えつつ感想を述べます。



ペタしてね  読者登録してね  


人気ブログランキングへ