今更ケベス。 | りんごのゆくえ。

りんごのゆくえ。

*フランスでの日々や旅の感想、ゆるゆる更新*


何事もなかったように、国東旅行の続きを書いてもいいかしら。

いいよね。

国東旅行のメインイベントは、
毎年10月14日に開催される、ケベス祭りを見に行くことでした。

なんでお祭りとか、見に行きたいんだろうねぇ・・・
自分にないものだから、知りたいんだろうかねぇ。

あと、考えられるものとしては、
母親が古典の歌謡の研究をしているのと
わたし自身国文学科で学んだから
日本人の脈々とうけつがれる民族性、みたいなもんに
普通の人より興味があるんだよ、きっと。


行く前に、知り合いの人に、国東半島行くんですよ、って言ったら、
その人と共通の知り合いの人の奥さんが国東半島出身で、
「お盆のときに帰ったら、聞いたこともないようなリズムと音楽で『盆踊り』を踊ってたらしい」
と教えてくれたので、かなり楽しみになった。

これは年末に本人に直接聞いてみたところ、
その年亡くなった方の家々をみんなで周り、
その人の生前の様子などを、ラップみたいな口調で語る、
「口説」というものがあるらしい。



でもやっぱり、当然のことながら
その土地のことはその土地の人のもので
興味本位のわたしなんかは、その上澄みを掬って喜んでるだけなんだ。


$りんごのゆくえ。-ケベス


ケベス祭りが行われる岩倉社ってのは、
国東半島の中でも一番海側で、宇佐駅とかからは車で100分くらいかかるところ。


当日の予報は雨で、ずっと降ったりやんだりしてたんだけど、
わたしはお祭りは絶対あると信じていた。
数日前に、国東市の観光課だったか、
雨天時はどうなるんですか、って電話したら

「神事ですからね、雨がやめばやるんですよ。
実はわたしは国東町のものでしてね、
みんなで、今年はどうなるんかねぇっち話しよるんですわ~。
でも一昨年だったか、絶対だめだってときに、
そのときだけ雨がやんだってことも、ありましたけんねぇ」

標準語で対応してくれていた女の人が、
祭りの話になった途端、優しい大分弁になる。
思し召し、っていうと大げさだけど
これは行けってことだな、とわたしは解釈した。
雨は絶対やむし、見なくちゃいけないんだ。

それは確信に近いものだった。



ペタしてね  人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ