家の階段というのは、段数がせいぜい十数段しかないわけで、その程度で呼吸が荒くなるということは、かなり進行しているというか、もう軽度ではなく中度であるわけです。
この病気は、軽度の段階で見つけることは現状では中々難しいのでしょう。
自分も昨年の6月に人間ドッグを受けたのですが、1秒率は74%くらいでひっかかりませんでした。
80%以下の場合を閉塞性肺疾患(COPD)というのに、人間ドッグでは70%を切らないとひっかからないというのは、かなり大きな問題というか、これでは初期の段階で見つけるのは困難でしょう。
検査結果の数値に異常があるとマークがつくのですが、一応、一秒率70%以上をクリアしているので、人間ドッグ後の医者との面談でも、全く問題にされなかったというか、リスクの指摘すらされませんでした。
これでは何のための人間ドッグかわかりませんね。
このCOPDという病気の怖さが、まだまだ世間的にも、医療の世界でも、広く理解されていないのだということを強く感じます。
喫煙者、もしくは喫煙経験のある方は、一秒率の数字の変化を常に意識して、症状が出る前に対策を講じたほうがいいと思います。
ただ、丈夫な人は一日何箱吸っても天命を全うできる人もいる、僕のようにこの程度でもなる人もいるということで、かなり個人差があります。
ただ肺のような重要な臓器は、他がいくら大丈夫でもその衰えは死に直結します。
胃のように、なくても死なない臓器とはその重さが違うのですから。