シッポは喋る | アタシはメロ

アタシはメロ

豆柴のメロの日記。
視力はあまり良くないが
耳と鼻は100m先まで効く、
そして想像力は人、いや犬10倍もあり、
一日中飼い主とか言って威張る
マネージャー(マサオさん)の心中を察しながら
日々の出来事や世間話に
犬なりの意見を吐いています。

今の住まいに
人の訪問が少ないせいか、
アタシは人見知りが激しい
慣れへんといったほうが
ええのかも
普段の散歩でも
よう会うのは
リンゴ園のおじさんか、
造園家の家族くらいしかない。
それ以外のよその人と会うと
必ず警戒する
自動的にシッポが下がるんや
嬉しいときや
気持ちがええときは
シッポを振ったり、
巻いたりするんやけどな

それに比べて、
シッポのない人間は
分かりにくい
顔の表情で少しは
快、不快が
分かるらしいけど
マサオさんなんかは、
あまり表情から
快不快が分からへん

もし人間がシッポ持って
シッポでいつも個々人が
快不快を表したら、
どうなるやろね

例えば酒屋さんでのシーンを想像すると

客:ごめんください(尾を振って)
店:はい、いらっしゃいませ(尾を振って)

客:今晩、ワイン会があるんで、適当なワイン1本見繕ってくれますか(尾を振って)
店:どんなワイン会ですか、テーマとかあります?(上客かもね、尾は上がって巻く)

客:日本のワインを持ち寄ることになってるの、、、(応対が良さそう、尾は上がる)
店:いいですねぇ、でご予算は?(尾は巻いたまま)

客:会費が2千円なのね、だから2千円位までで何か、、(尾は上がったまま)
店:(あれ、予算2千円までかぁ)最近の日本ワインは品質の高いのが多くて、値段もそれなりになりますよ(尾は急に下がる)

客:あれ?あなた尾が下がったね
店:すみません、つい気持ちが尾に出て。はい、チリワインのようには、(尾はさらに下がる)
客:2千円までじゃ無理ってこと?(尾は下がりぎみ)
店:そんなことはないんです(顔はニコニコだが、尾は下がったまま)
客:どうも2千円までといったら、尾が下がりっぱなし、感じ悪いわ、ほかの店探そう
ちゃんちゃん

本音をシッポが喋る商談は
結構難しい。
ということで、
昔むかし
人間は交渉や取引で
本音がすぐ出んように
衣を着てシッポを隠したん
とちゃうやろか
ほんでもって、
シッポがない方が
競争優位で
生きのびて
長いあいだに
人間のシッポが
退化してしもた
というのが真相やな
知らんけど

ウソやごまかし、
ネット上のフェイクとか
横行してる今の人間には
やっぱり
シッポつけて欲しいんやけどな

それでさっきの酒屋さんの
本音は、
ちょっと高うなってきたけど
日本ワインもっと買うてや
ということらしいんで
こちら参考まで ↪︎たかねのはな