人の訪問が少ないせいか、
アタシは人見知りが激しい
慣れへんといったほうが
ええのかも
普段の散歩でも
よう会うのは
リンゴ園のおじさんか、
造園家の家族くらいしかない。
それ以外のよその人と会うと
必ず警戒する
自動的にシッポが下がるんや
嬉しいときや
気持ちがええときは
シッポを振ったり、
巻いたりするんやけどな
それに比べて、
シッポのない人間は
分かりにくい
顔の表情で少しは
快、不快が
分かるらしいけど
マサオさんなんかは、
あまり表情から
快不快が分からへん
もし人間がシッポ持って
シッポでいつも個々人が
快不快を表したら、
どうなるやろね
例えば酒屋さんでのシーンを想像すると
客:ごめんください(尾を振って)
店:はい、いらっしゃいませ(尾を振って)
客:今晩、ワイン会があるんで、適当なワイン1本見繕ってくれますか(尾を振って)
店:どんなワイン会ですか、テーマとかあります?(上客かもね、尾は上がって巻く)
客:日本のワインを持ち寄ることになってるの、、、(応対が良さそう、尾は上がる)
店:いいですねぇ、でご予算は?(尾は巻いたまま)
客:会費が2千円なのね、だから2千円位までで何か、、(尾は上がったまま)
店:(あれ、予算2千円までかぁ)最近の日本ワインは品質の高いのが多くて、値段もそれなりになりますよ(尾は急に下がる)
客:あれ?あなた尾が下がったね
店:すみません、つい気持ちが尾に出て。はい、チリワインのようには、(尾はさらに下がる)
客:2千円までじゃ無理ってこと?(尾は下がりぎみ)
店:そんなことはないんです(顔はニコニコだが、尾は下がったまま)
客:どうも2千円までといったら、尾が下がりっぱなし、感じ悪いわ、ほかの店探そう
ちゃんちゃん
本音をシッポが喋る商談は
結構難しい。
ということで、
昔むかし
人間は交渉や取引で
本音がすぐ出んように
衣を着てシッポを隠したん
とちゃうやろか
ほんでもって、
シッポがない方が
競争優位で
生きのびて
長いあいだに
人間のシッポが
退化してしもた
というのが真相やな
知らんけど
ウソやごまかし、
ネット上のフェイクとか
横行してる今の人間には
やっぱり
シッポつけて欲しいんやけどな
それでさっきの酒屋さんの
本音は、
ちょっと高うなってきたけど
日本ワインもっと買うてや
ということらしいんで
こちら参考まで ↪︎たかねのはな

