先日、旅行から帰ってきた時に弟から「精神的にまいっちゃって…」と衝撃の告白を受け、その翌日も心配で電話をかけた。
前日と違って、弟の声は明るくなっていた。
弟には、1年くらい前から日課と言うか習慣があったらしい。
朝、仕事の前に前日着た作業着を洗濯しながら小説と経済新聞を読む。
父が健在の頃から作業着は工場の横にある二層式の洗濯機で、母が洗濯していた。
いつの頃からか、弟は自分で洗濯するようになっていたらしい。
(他の物は、今も母が全自動洗濯機で洗ってる)
夜、仕事が終わってから録画しておいた経済ニュース番組を観る。
将来のためにどうしたらお金を増やせるのか研究していたそうだ。
どんなに忙しくても疲れていても、休まずに続けてきたそうだ。
習慣になっていたので当たり前に続けてきた。
そこに母の面倒を見ることが加わって…
仕事の納期があり時間が無いのに、母を病院に連れて行ったり、出かけて帰ってこない母を探しに行ったり、包括支援センターへ相談に行ったり…
そして仕事が忙しく、1ヶ月半以上も休みが無かった。
でも習慣を変えなかった。
そして習慣がいつしかノルマになり、自分を追い込んだ…
自分で色々と自分の事を振り返って、そう気づいたそうだ。
そして、それを「止めた!」と思ったら気持ちが少し楽になったそうだ。
弟「以前は仕事を終わってから夜、マッサージチェアーでマッサージをしていたけど、1年以上使ってなかったことに気づいた」
そうなんだ、頭も体もガチガチに凝ってたんだね(ノД`)・゜・。
翌日ケアマネが来た時に自分の不調と母の様子を話し、もっと何か介護サービスを利用できないか相談したそうだ。
そして「姉が自分の所で見てもいいと言ってるんだけど、その場合の手続きはどうしたらいい?」と聞いたそうだ。
一旦は「来年また医師の審査を受けて、要介護の審査をあげられるか診てもらいましょう」と帰っていったけど、「(弟の)心の不調は良くないので、要介護を2に上げてもらえるように手続きをしてみましょう。」と電話がかかってきたそうだ。
弟「もしかしたら姉ちゃんの所に頼むかもって話したからかも…」
とりあえず弟の負担が減るなら、理由は何でもいい。
今、認知症を診てもらっている病院で、医師に弟の事と母の様子を伝えて診断書を書いてもらって市に送ってもらうように言われたそうだ。
書き方のコツがあるらしく、それもレクチャーしてくれたらしい。
とりあえず来月からデイケアーを2回に増やし、週に1回買い物に付き添ってもらうサービスを受けられるようにしてくれることになった。
ショートステイも受けられるらしい。
弟は「大変だから来なくていい」と言ったけど、昨日から泊まりで実家に行ってきた。
私「大丈夫、行くよ。だからマッサージでもスポーツジムでも行って来たら」と伝えるとホッとした声で「ホントに?悪いね」と…
しかし…
昨日、実家に着くと弟は仕事をしてた(;゚Д゚)
弟「まだ納期まであるけど、また何があるかわからないから進めちゃおうと思って…」
そうなんだ、休んでほしかったんだけどな…
ホントに真面目というか、私と違って手を抜くことができないんだな…
一方、母の様子は変化なし。
まだらボケというか、ハッキリしてると思えばボーっとなって…
でも旅行の事は覚えていた、写真を見せると「お猿さん可愛かったね」と笑顔。
色々と不安な事はあるものの、自分の事は出来るので良しとしよう。