がん免疫治療薬 | 旦那さんは天国に単身赴任中

旦那さんは天国に単身赴任中

ドライブ好きな旦那さんとワンコのお出かけや家族の日常を書いていたのですが…
2017年1月4日に旦那さんが肺がんであることがわかり、しかもステージ4。そして、たった9ヶ月で旅立ってしまいました。
時々、涙する事もあるけど、明るく楽しく元気に生きてます。

昨日の新聞に『投与1回で進行抑制も』と見出しがありました。

「76歳の男性が進行した肺がんで手術もできず抗がん剤の効果もなかった。

そしてオプジーボの点滴を1回だけで休止したのにマーカー値も下がり胸水もなくなり悪化もしていない。1年以上がんの進行が抑えれている。」という記事が載ってました。

「オプジーボには、事前に効果を調べる検査が確立しておらず…」とも。

 

うちの旦那さんは2度目の抗がん剤を打つ前に、看護師さんに「次はオプジーボみたいですよ」と言われました。

素人だから「新薬は効くんじゃないか」と淡い期待をもち、二人で少し明るい気持ちになりました。

ところが医師に「検査の結果、オプジーボは効かないタイプなので他の薬にします。効果がないのに副作用だけでるというのは避けたいので」と言われました。

二人で「仕方ないね…」と納得しました。

 

でも、昨日この記事を読んでから心がざわついてます。

免疫治療薬がどんな人に良く効き、休止が可能かなどについては十分にわかってないそうなのですが…

だとしたら、なぜ主治医は「効果がない」と言ったのか。

もし、あの時オプジーボの治療を受けていたら旦那さんは今も生きていたのでは…と言う思いが頭から離れない。

逆に副作用で命を縮めてしまったかもしれないけど…

今さら言っても仕方ない事だけど、心がざわついてます。

 

それから、この記事の隣に泣くことで「脳活性化 ストレス物質排出」という見出し。

旦那さんは、一度も私の前で泣いたことがありませんでした。

告知を受けてからも、目が赤く潤んでたり、夜ベッドで鼻をすする音が少し聞こえたことはあったけど泣きませんでした。

もし、泣くことができたら少しは心が軽くなったんじゃないかな…。

愚痴や弱音もほとんど口にすることもなく、淡々とただ淡々としていました。

凄く我がままで自分勝手でおしゃべりな人だったのに、告知を受けてからは寡黙な人になってしまいました。

本当に今さらだけど、もっと思ってる事を吐き出させてあげられたらよかった。

 

今となっては、ただただ謝ることしかできない。

ごめんね至らない妻で、本当にごめんねorz